モテる男はお辛いですか?C
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数日経ってもカカシは帰って来ないし、里をブラブラしていると綱手様に呼び止められて、
『カカシの任務は里にとって重要。お前の理解が必要なんだ』
と簡単に言うけれど、そんな事解ってるっつーの。
それでも更紗さんとカカシが一緒に居るのは嫌だし、私がこのジレンマに押し潰されたら誰が責任とってくれんのさっ。
「帰って来ないなら浮気すっぞー」
「それは困るヨ」
振り返ればそこにはカカシが居て、お世辞にも笑顔とは呼べない笑顔で頭を掻いている。
すっごく久しぶりの様で懐かしく思うその姿。
私はその姿に向かって思いっきり構え、鳩尾目掛けて拳を叩き込んだ。
「うっ……」
くぐもった声を漏らすカカシに更なる天罰をともう一発。
カカシは演技なのか屈み込んで私を見上げるから、口布越しにキスしてやった。
「帰ってくんのが遅ーい」
これで全部無かった事には出来ないかな?
「……ごめん。……ただいま」
だけど、そう言って私を抱き締めるカカシからはあの百合の香りしかしなくて、カカシじゃないみたいだった。
やっぱりこの匂いは忘れられそうにない。
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