モテる男はお辛いですか?C

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そんな事考えちゃ駄目だ。もとはと言えば私が更紗さんに熱を出させちゃったからだ。


「カカシ、ごめんね。更紗さんの事……」

「うん。なまえ……っ……」



カカシが語尾を濁したのが気になった。

無意識の内にお互いがお互いを探り合っている。

何処まで相手に踏み込んでいいのか。お互いにそんな線引きしちゃうのかな?


そんなの嫌だ。



だけど、前みたいにカカシを強く抱き締め返せないのは何故だろう。



「カカシ、今日はもう任務終わり?」



あえて任務と言った私に顔を曇らせるカカシ。



「……ごめん。着替えを取りに来ただけなんだ。また任務に戻らなきゃいけない」

「そっか、でも明日の夜は大丈夫だよね?」

「えっ?……明日?」



ゲンマのサプライズパーティーするって言ってたじゃん。私とカカシを仲直りさせてくれたゲンマに、誕生日のお祝いも兼ねてって言ってたじゃん。




「任務……入っちゃった?」

「なまえ、本当ごめんっ!!」

「また……更紗さんとこ?」



答えなくてもカカシの顔をみれば解った。



「ごめんネ……」



いいよ。任務だもんね。
任務、任務、任務って段々都合のいい言葉に聞こえてくるよ。



「ったく、しょーが無いなぁ。ゲンマにはちゃんと後で謝っておきなね?」



これは更紗さんに非道いことしたから?


自業自得?



百合の香りを香して、宿に向かうカカシの背中から目を背けた。

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