モテる男はお辛いですか?E

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カカシは静かに息を吐き出し、なまえとたっぷり見つめ合ってから姫さんの後を追った。


こいつらは、これだけで会話できるのかと思うとゾッとする反面、羨ましくも思う。それは俺の知らない二人だけの世界だ。


だけど、カカシが居なくなってから、なまえがその場に膝をついて泣いていた事は俺だけが知っている事。



カカシに自分の弱さを見せねぇのはこいつなりのプライドだ。カカシの前で泣きたくねぇなら、思う存分俺の前で泣かせてやるよ。



幾つもの星がなまえの頭上に輝き降り注ぎ、なまえの涙の跡を光らせた。その内に暫く続いたなまえの静かな泣き声も止み、手の甲で顔を擦ったなまえが振り返る。


「よし、ゲンマ、パーティーの続きするよっ!」


赤く腫れた目で笑うなまえは『ちょっと待ってて』と残しカカシの部屋へ消えて行き、数分後には大きな紙袋を携え走り寄って来た。



「おい、何すんだ?」

「いーからいーからっ。ゲンマは黙ってまたあの木まで連れてってねっ」


パーティーの続きって言ったよな?パーティーって俺のパーティーだよな?って事は主役は俺だよな?


それより何より、今まで泣いてた奴がこれだ。



「ククッ、適わねぇな」



自然と込み上げる笑いを抑えているとなまえは俺を急かした。



「ゲンマに私の必殺技見せてあげるからさっ」

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