モテる男はお辛いですか?E

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抱いた抱かれたなんて今更なんだよ。


「さっきの私、よくあんな事言えたよね」


内心殴りたくて仕方なかったけど、カカシは私に謝らなかった。だけど、それが答えだって信じてる。


木の上でゲンマとカカシを待ちながら夜空を仰いだ。



「かなり格好良かったぜ?」



嫌味を含んだゲンマの言葉に苦笑しながらも、私の胸は締め付けられたまま。



駄目なんだよね。最悪な状態になった時におかしくなりそうで、嘘でも平気な顔してないと駄目なんだよね。


本当はカカシにすぐにでも問い詰めたかったけど、恐くてできなかった。だからカカシが謝らなかった事で納得したつもりになってるだけ。


だけど誰へというものでもない行き場のない苛立ちを覚え、それを抑えられないでいた。



「ま、少し位カカシに八つ当たりしても罰は当たらないでしょ」

「そりゃごもっともだが、お前何する気なんだよ?」



ゲンマは眉間に皺を寄せ、まるで紐役を危惧するかの様に言うから、安心してもらう為に簡単に説明した。



「……お前っ、本気でやるのか?」

「ゲンマも見たいでしょ?」

「……チャンスは一度だぞ?」



二人で緻密な計画を立て、今か今かとカカシを待つ。

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