モテる男はお辛いですか?F

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翌朝、ひどい頭痛により不快な目覚めを迎えたなまえ。


蟀谷を押さえながら体を起こすと既に二人は任務に出ているのか見当たらない。テーブルの上は昨日のままで、これをこれから片付けるのだと悟ったなまえは頭を抱える。


のろのろとベッドから抜け出し、なまえは冷蔵庫にあったミネラルウォーターを喉に一気に流し込んでから片付け始めた。



頭痛に苛まれながらも洗い物を済ませた頃、突然玄関のチャイムが鳴るが、カカシやゲンマはチャイムは鳴らさないはず。そう訝しげに思いながらもドアを開けろと催促されるように鳴り響くチャイムになまえは恐る恐るドアを開けた。



あぁこの香り……。



「更紗さん……」



漆黒の髪を押さえながら頭を下げ、更紗姫は真っ直ぐなまえと向き合った。


「少し……お時間を頂けますか?」




2つのマグカップを挟みテーブルに座ると、更紗姫は静かに口を開いた。



「昨夜……、私は貴女に嘘をつきました……」



彼女の口から聞かされたのが真実でなくともなまえの心は軽くなり、カカシを信じる自信になっていく。


幻術とか分身だとか意味は解らなくても、カカシは裏切らなかった。


なまえはそう解釈した。

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