宝物置き場

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朝方、ふと目が覚めて隣を見ると、規則正しい寝息をたてているカカシが居る。


普段顔を覆っているものは何も無い。




……ま、身に纏っているものも何も無いけど。




でもそれは私も同じで、ただ右手の薬指にだけリングが填められている。



カカシは何でこんなに私の事を想ってくれるんだろう。



普段は子供みたいになのに私の核心はすぐに見抜かれる。
そして、その言葉と声で、その腕と温もりで、私が安心する様な事ばっかりしてくれる。



カカシの寝顔が愛おしい。
カカシを見る度に愛しさが込み上げてくる。




私は無性に苦しくなり、自然と涙が頬を伝った。



大好き過ぎて、伝えきれない事が苦しいよ。

こんなにも幸せだって事を表せる言葉を私は知らない。


「なまえ、泣いてるの……?」


不意に呼ばれ振り返ると、カカシは驚きの混じった瞳で起き上がり、私の顔を覗き込む。



もどかしくて、溢れて、返しきれない想いが苦しい。



私はカカシの首に腕を回し、カカシの肩に顔を埋める。



「なまえ……?」



私の頭と背中に回されたカカシの手。それが何とも温かい。



「幸せ過ぎて涙がでちゃったよ」



カカシに回していた腕の力を緩め、カカシと視線を合わせて私は笑ってみせた。

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