術?

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あぁ……、私は何てことをしてしまったんだ……。


隣で寝息をたてるカカシを見ながら、今し方の情事を思い出す。



普通は有り得ないよねー…。

別に、済んだ事をどうこう言ってる訳じゃない。そもそもそんな歳でもないし。


でも実際問題、カカシは違う世界の人なんだよ。


まず、そこが有り得ない。そして、今のこの状況も有り得ない。そんな事を考えているとカカシが目を覚ました。


「なーに考えてんのヨ?」



そうか……、もしかしたら全く逆で、考える事は無いのかもしれない。



私達はお互いがお互いに実体を伴った夢なんだ。

カカシは私なんかより頭がいい。
だから解ってる筈。



夢はいずれ醒める事を。





「んー、カカシはテクニシャンだなってさ」



カカシは体を起こし、私を抱き締めた。


「なまえには負けるヨ」



これを夢と言わず何と言えようか?


気持ちを確かめる事なんてしなくていい。


醜い嫉妬に狂わなくていい。


例え傷ついても、所詮住む世界が違うという言い訳ができる。




だからどうか、もう少し。
この夢を見させて下さい。




そこまで考えて笑いが漏れた。


シリアスな私、らしくない。シリアスは仕事だけでいいや。




でも、カカシと少し話してみようか……。

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15/201

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