遠回し

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ある日の夕方、私はこの後に控えている担当者である従兄の兄ちゃんとの打ち合わせの為、早めに夕食を食べていた。


すると突然カカシがゲンマを連れてやって来たかと思えば、


「なまえーお腹すいたヨー」

「飯三日分、忘れてんじゃねぇぞ?」



この第一声ありえなくない?


私も流石に学習したさ。こいつらは口で言って解ってくれる様な可愛い奴らじゃない。



私はこの後の打ち合わせの為、二人に早く帰ってもらおうと素直にもてなす事にした。



「なまえ、この味噌汁に茄子が入ってないヨ?」

「ほうれん草なんて食える訳ねーだろ!」



人ん家に来てご飯まで催促した上、この態度。


「文句があんなら食べなくてよしっ!!」



私の一喝により多少大人しくなる二人。いい大人がこの有り様だ。何だか二人共、情けない。



そんな二人を後目に、私は打ち合わせの準備を始める。ま、遠回しに帰れとアピールした訳だ。


そんな私に気付いたカカシは、口をもごもごさせながら声を掛ける。


「あれ?なまえ、これから仕事?」


おぉ!ナイスアシストだよカカシ!


私は『そうだよ』と軽く頷いてまた準備に取り掛かり、二人が腰を上げるのを待った。



……待った。更に待った。
…あれ?



テーブルの方をチラッとみると、すっかり夕食を食べ終わりリラックスモードの二人の姿。



流石に直接『帰れ』なんて言えないなーと思って、遠回しに帰れコールしてたのに。



ってか酒呑んでんじゃねぇよっ!


「空気読めっ!!」


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