遠回し

(3/7)
これ絶対違うから……。


「これからここで打ち合わせにつき、申し訳ないですがお帰り頂けますかっ!」


今すぐ!!


すると二人は手をひらひらさせ、

「お構いなく〜」



ってそうじゃ無いっ!

なんでこうも突っ込み所満載なの?



あぁ、忘れてた。
口で言っても無駄だった。


私は恐ろしい程に気怠さを纏った所で玄関のチャイムが鳴り、途方に暮れながら出迎えた。



兄ちゃんを連れリビングに入ると、ふんぞり返りながら酒を煽っている二人。


兄ちゃんは二人に軽く会釈をする。


「兄ちゃんごめん。マジで気にしなくていいから」


私は『邪魔したら殺す』目線を二人に送り、兄ちゃんとの打ち合わせに入った。



打ち合わせと言っても、出来上がった詩集の最終チェックと今後のスケジュールの事で、私は前々から取材という名の長期休暇をお願いしていた。



「よし、じゃあこれで大丈夫だね。休暇の方は話を通してあるけど、単発の仕事は頼むよ?」



帰り支度をしながら兄ちゃんが言う。


ま、長期休暇には変わりはないと言い聞かせ、私は苦笑しながら兄ちゃんを見送った。



さて、次はあの二人をどうしますかね?



私は溜め息を吐きながらリビングに向かった。

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