研究室

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てんとう虫事件後、私はしっかり戸締まりをし、カカシとゲンマと一緒にクローゼットを潜った。


カカシはてんとう虫事件のせいか、さっきから黙ったまま。


そんなカカシが気になりゲンマに視線を投げかけるが、ゲンマも相当ご立腹?



カカシの家の前を真っ直ぐ歩き、分かれ道に差し掛かった所でゲンマと別れ、その時のゲンマの視線で串刺しにされるかと思った。


「なまえの誕生日は盛大に祝ってやるからな」


ゲンマが別れ際に吐き捨てた言葉の最後には、きっと『てんとう虫で』が付いてるはずだ。



うん、暫くゲンマのご機嫌鳥に成り下がろう。



ゲンマを見送った私達は綱手お姉様の待つ研究室を目指すが、カカシは一向に口を開こうとしない。



「カカシ、ごめんってば。でも本当にてんとう虫嫌いなんだよ」



するとカカシは足を止め、私を真っ直ぐ見据えた。


「それはもういいんだヨ。ただ……」


カカシは語尾を濁らせながら私を抱き締める。


「カカシ?」


「綱手様の事だから大丈夫だと思うけど、嫌な事だったらハッキリ断るんだヨ?」



あぁ、研究室に行く事を心配してくれてたんだ。やっぱりカカシって可愛いよね。


私はカカシを抱き締め返し、『ありがとう』と素直に言った。



この時の私は、軽い健康診断位にしか思って無かったんだ……。

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