お祭り

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「うん、ごーかっくだヨ、なまえ!」


俺は想像以上のなまえの浴衣姿に見惚れてしまった。


「私が浴衣を着る理由を是非知りたいね」


相変わらずSだけど、でもやっぱりお祭りには浴衣でショ。


「余計な事考えてた罰だヨ。さぁ皆に見せびらかしに行こっ」


すっかり上機嫌な俺。
なまえはまだ不安気で、


「会っても大丈夫なの?」


と聞いてくる。
まったく困ったものである。


「大丈夫、俺には必殺技もあるしネ」


なまえは意味解んないと言いながら、歩き慣れない下駄でちょこちょこ歩く。


ちょっとその仕草ってば、可愛いんじゃない?


こりゃ本格的になまえは俺のだよってアピールしとかなきゃならないかな。


そう思って俺はなまえの手を握る。


「カカシ、気が利くね。歩き難かったんだよ」


そう言いながらなまえは手を握り返してきた。


うん、素直で宜しい。



「あーっ!カカシ先生!女連れだってばよ!」


そんな俺達の前にナルト現る。しかし、その第一声は頂けないね。


「本当だぁ!カカシ先生もやるじゃない!」


サクラには言われたくないヨ。


「カカシ先生!この人誰だってばよ?」


ナルトにも一応釘刺しておくか……。と思った直後。なまえが先に口を開く。


「初めまして。なまえです」


……何、その天使のような満面の笑み。

ほら、見なさい。
お子ちゃまにはダイレクトに刺激が伝わっちゃうんだから、ナルトはおろかサクラまで口を開けちゃってるじゃない。


「俺はうずまきナルト、でこっちがサクラちゃん。なまえねーちゃんはカカシ先生とどーいう関係?」


ナルト、ませた発言撤回しなさい。

しかし、又してもなまえが先に口を割る。


「大人な関係」


はい、反則!その妖艶な顔はダメ!ほら、ナルトがよからぬ事を……。


──バキッ!


「ナルト!何やってんのよ!口閉じなさいよね!邪魔しちゃ悪いから早く行きましょ!」


やれやれ。行ったか……。
ま、俺もなまえとお祭りを楽しまないとネ。

俺はなまえの手を引きながら騒がしい祭りの中に身を投じていった。

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