お祭り

(3/5)
カカシに連れられて来たのはいいけど、何で浴衣なんだろうね?


歩き難いし……。
でもそのお陰で手を繋ぐ理由になるからいいか。


しかしカカシはさっきから意味深発言ばっかりで、何か知ってるっぽい。

そんな事を考えながら『カカシ先生!』と近寄ってくるオレンジ少年とピンク少女。ナルトにサクラと言うらしい。


私はナルトのマセた発言にちょっと意地悪してやった。


うん、カカシと違って純情じゃない。サクラは女の子だけあってちょっと大人で、しかも可愛い。


サクラに連れられて行くナルト。それを見送ってからカカシに聞いた。


「先生ってカカシが先生なの?」


揺れる銀髪はカカシを更に眩しく見せる。


「俺の教え子で、今は部下だヨ」


部下?あの二人も忍?
まだ子供だろうに……、常に危険と隣合わせの日常とはどんなものなんだろう。

こうも違うんなんだな……。


「まーた余計な事考えてるでしょ?全く困ったネ」


職業病の自問自答、私の悪い癖だ。


「ごめん、もうしないからさ、りんご飴買ってよ」


カカシと一緒に居る時は楽しまなくちゃ。


そう思い直し、カカシの腕に自分の腕を絡めた。カカシは驚きと嬉しさが混じった顔でりんご飴を買ってくれる。


よしっ!


「カカシ、バカップルしよっか?」


そう言って私は、思いっきり背伸びして、カカシの頬にキスをした。


「なまえ、そういう事なら大歓迎だヨ!」


その後の私達は、本当にバカップル並みのイチャつきで、こんな事したの何年振りだろーって位だった。



どこかで最後の花火が上がり、いつの間にか腰に回されたカカシの手。花火が夜空に美しく散っていき、僅かな暗闇が訪れた時、カカシと唇が重なった。



そして何も言わずカカシが私を抱き上げると、一瞬にして視界が揺れた。



「バカップルはこれからだヨ」

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