それはドッキリじゃない
(8/8)
クローゼットが封鎖されずに済んだのは、なまえが頑張ってくれたから。
俺は何にもしてあげられなかったし、かと言って何か出来た訳でも無いんだけど……。
研究室から帰ってきて、次の日の任務の帰りに偶然見つけた。
一目見て思ったんだ。
俺はもうなまえを手離さないと決めたあの時から。
それが俺の我が儘でも、俺はなまえとそう在りたいと。
そう思ったんだ。
けど、いざ買ったはいいが、中々渡す機会が無くてゲンマに相談したら、事が大きくなっちゃったけど。
隣でなまえが笑っているから、俺の気持ちは伝わっているのかな。
なまえは何度もリングを見ては綺麗だと言うけど、俺にはなまえの瞳にうっすらと光る涙の方が何倍も綺麗に見えた。
一緒に居たいと願うのでは無くて、なまえと一緒で在るのだと、なまえに伝わっています様に……。
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