両思い

(2/7)
……ったく、徹夜したってのにお弁当作るなんて……。


『ピクニックに行くからお弁当作ってヨ』


カカシが突然言い出した。

余りにも目を輝かせて言うもんだから断りきれず、私は徹夜明けの体に鞭を打ちせっせとお弁当を作っていた。


カカシの言葉を借りるなら、私も『まだまだだネ』ってとこだ。


カカシに甘い自分に笑いが込み上げる。


「はい、お弁当」



カカシは出来上がったばかりのお弁当を、さも愛おしいとばかりに目尻を下げる。


これがエリートとは……。


「よし、じゃあ準備してなまえも行くヨ」


……私も行くんかいっ!!

すっかりカカシのペース乗せられてるしっ!


そんな訳で私はカカシに急かされ急いで準備した。


そして私の睡眠時間と引き換えにしたお弁当を持って、クローゼットをくぐる。




木の葉の里は暖かく風も無い。ピクニックに行きたくなるのもわかるな。何処へ行くのかとカカシの後をついていくと、見覚えのある顔が見えた。


「あーっ!カカシ先生となまえねーちゃん!」


満面の笑みで走り寄るナルト。あっ、サクラもいる。


カカシは不味いのに見つかったとばかりに舌打ちしている。


「ね、これってばお弁当?」


元気だなーと思いつつも、カカシはナルトを適当に扱う。


「ガキは帰って修行でもしてろ」

「ひどいってばよ、じゃあさっ、カカシ先生修行見てくれってばよっ!」

「俺はそんなに暇じゃなーいの」


うわっ、先生の発言か?
私はナルトが少し気の毒になり、ある提案をした。


「ナルト、サクラ、今からカカシとピクニック行くんだけど、一緒に行く?そこでナルトはカカシに修行見てもらいえばいいじゃん」


我ながら名案!
カカシの必殺技見れるかもしれないじゃん!


「ほんとか、カカシ先生!」


うなだれるカカシに一瞥し、カカシは渋々了解した。


ふっ、お弁当作ったんだからこれくらいいいでしょ。


「やれやれ、じゃあ木の葉の森に行きますか……」


木の葉の森?周りに森らしきものは見当たらない。車なんてものは有るはずないし、移動は徒歩でしょ?私は不安になってサクラに聞いてみた。


「木の葉の森って遠いの?」

「えっと、そんな遠くないですよ?20キロ位ですよ」


はいぃぃぃぃ!?

.
24/201

ListTopMain

>>Index