両思い
(3/7)
馬鹿にしてるでしょ!?
絶対馬鹿にしてる!!
私一般人!
そんなに歩いたら日が暮れるって!!
私はカカシに鋭い視線を送った。
するとカカシは解ったのか、私を抱き上げながら言った。
「なまえは俺がこうして連れて行くヨ」
忍って何でも有りじゃんと思いながらも、さほど時間もかからず森に着いた。
私を抱きながらのカカシも凄いけど、二人もそれについて来れるなんて……。
恐るべし、忍。
「カカシ先生!早速修行だってばよ!」
呆れ顔のカカシ。
何だかんだでもやっぱり先生なんだな。
私はサクラと近くの水辺に足を投げ、女ならではの会話に花が咲く。
そしてサクラともかなり打ち解け、サクラは私を『なまえねーさん』と人懐っこく呼んだ。
「カカシって、どんな先生?」
私の問いにサクラは修行に励む二人を見ながら言った。
「普段はボーっとしてて、何考えてるか解んないエロオヤジだけど、誰よりも仲間思いで、強くて優しい先生です」
私はそれを聞いて嬉しくなった。ちゃんと先生してるんだな、カカシ。
私はカカシに目をやる。二人が修行してる様を見るが、はっきり言って何をやってるか解らない。
必殺技見たいな……。
「なまえねーさんはカカシ先生の恋人なんですか?」
私は思わず苦笑する。
自分でも解らないし。
恋人の定義が知りたい。
「サクラにはどう見えるの?」
「勿論、恋人同士に見えますよ!」
間髪入れないサクラの返答にまたしても苦笑が漏れる。
カカシとは、直接気持ちを確認した訳ではない。抱き合って感じただけ。不安定。だから不確定。そんな関係……サクラはまだ若いからなぁ……。
「大人の関係?」
私はまたこれではぐらかす。カカシとの関係は凄く曖昧で、けれど私の中では存在している訳なんだけど。
聞かれると困っちゃうな。
サクラは照れた様な顔をしていて、私はそんなサクラに「お弁当を食べよう」と声をかけ、未だ修行に勤しむ二人を大声で呼んだ。
.
25/201←|→
List|Top|Main>>
Index