両思い

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馬鹿にしてるでしょ!?
絶対馬鹿にしてる!!
私一般人!
そんなに歩いたら日が暮れるって!!

私はカカシに鋭い視線を送った。


するとカカシは解ったのか、私を抱き上げながら言った。


「なまえは俺がこうして連れて行くヨ」


忍って何でも有りじゃんと思いながらも、さほど時間もかからず森に着いた。


私を抱きながらのカカシも凄いけど、二人もそれについて来れるなんて……。

恐るべし、忍。


「カカシ先生!早速修行だってばよ!」


呆れ顔のカカシ。
何だかんだでもやっぱり先生なんだな。


私はサクラと近くの水辺に足を投げ、女ならではの会話に花が咲く。

そしてサクラともかなり打ち解け、サクラは私を『なまえねーさん』と人懐っこく呼んだ。


「カカシって、どんな先生?」


私の問いにサクラは修行に励む二人を見ながら言った。


「普段はボーっとしてて、何考えてるか解んないエロオヤジだけど、誰よりも仲間思いで、強くて優しい先生です」


私はそれを聞いて嬉しくなった。ちゃんと先生してるんだな、カカシ。


私はカカシに目をやる。二人が修行してる様を見るが、はっきり言って何をやってるか解らない。


必殺技見たいな……。


「なまえねーさんはカカシ先生の恋人なんですか?」


私は思わず苦笑する。
自分でも解らないし。
恋人の定義が知りたい。


「サクラにはどう見えるの?」

「勿論、恋人同士に見えますよ!」


間髪入れないサクラの返答にまたしても苦笑が漏れる。


カカシとは、直接気持ちを確認した訳ではない。抱き合って感じただけ。不安定。だから不確定。そんな関係……サクラはまだ若いからなぁ……。



「大人の関係?」



私はまたこれではぐらかす。カカシとの関係は凄く曖昧で、けれど私の中では存在している訳なんだけど。


聞かれると困っちゃうな。



サクラは照れた様な顔をしていて、私はそんなサクラに「お弁当を食べよう」と声をかけ、未だ修行に勤しむ二人を大声で呼んだ。

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25/201

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