Parallel World

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「やっ、なまえ、久しぶり。会いたかったヨ!」


そう言って上がり込む男、はたけカカシ。カカシは暇さえあれば家に来て、一緒にご飯を食べる。


しかしここ一週間程は長期任務だったらしく、久しぶりのご登場。

カカシが任務中、私はここぞとばかりに山積みの仕事を片付け、毎日の睡眠時間は3時間程度。しかもその殆どがうたた寝によるものだったので限界が近かった。


でもそれはカカシも同じ事。疲れているのに会いに来てくれる。

それが嬉しくて私もカカシが任務の時に仕事を片付ける。


「ごめん、仕事してたからご飯とか何も無いんだ」


冷蔵庫を開けてみれば一週間前に買った賞味期限切れの食材ばかり。

それをカカシも覗き込んで苦笑する。


「だと思った。なまえ、疲れてる?俺すき焼きの準備したから食べにおいでヨ」


カカシこそ任務明けで疲れてるだろうに。
カカシの優しさが心地いい。

私は仕事しっぱなしでロクなものを食べてなかったし、有り難く食べに行く事にした。




カカシの家に入ると同時に空腹感を刺激するいい匂いがする。

テーブルに並べられたすき焼き鍋。どんな顔してカカシは準備してくれたんだろうと想像すれば、自然と口元は緩んでしまう。

向かい合って座り、カカシに『ありがとう』と告げると、カカシは優しい笑みをくれた。


「なまえの為に作ったんだから、早く食べてヨ」

そう言われて一口。


「おいしいっ!」


本当に美味しかった。カカシの気持ちも沢山入っていたし。

そして丁度半分位食べた時、カカシの家のドアを誰かがノックした。


「なーんか嫌な予感……」

カカシは渋々ドアを開けた。

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