Parallel World

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「どっから連れて来た?」


ま、真相はそこでショ。だからなまえと話したかったんでショ?


「遠いトコ」


ゲンマの顔が本気になる程、俺は答えを茶化す。そこは突っ込むなとばかりに。
例えバレた所でどうにもならないけど。


俺の顔から意図を読み取るゲンマはさすが特別上忍だ。

「解ったよ。邪魔したな」


そう言って玄関に向かうゲンマは帰り際、

「綱手様には見つかるなよ?あと……、あんたらお似合いだぜ」

と言って左目を指さす。

ゲンマを見送った後、ソファーで眠っているなまえの左目に触れてみる。


同じだね、戒めの左目。
昔の事を思い出す。
大切なものを見つけた時、大切なものを失った。そして、その大切なものを守る力を貰った。


「……カカシ……?」


眠っていたなまえがいつの間にか起きていて、俺はふいになまえの右目を手で覆ってみた。

なまえに光は届かない。

俺はその手をどかす。


ただ、優越感に浸りたいんだ。なまえを照らせるのは俺だけなんだと。

誰にも入れさせないヨ。
俺達だけの世界。


誰にも壊させないヨ。


だってこれは、二人だけの、二人だけに許された秘密の parallel world なんだから。

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