高いんだぞ!こら!

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ギプスで固定された右手。それでも器用にページを捲り、私は読書に没頭していた。


『ヤンキー忍者』


ヤンキー忍者(略してヤン忍)が様々な人物と出会いながら、伝説の忍者に登りつめていく……といった、ベターな話。


しかしながら、笑いあり涙ありのヤン忍街道は、作者が元忍らしく、忍という在り方を分かり易く教えてくれた。



「うん、うん。大変勉強になりました」


私は漫画本に一礼をし、ゲンマに本を返すべく、肩掛けバッグに本を入れカカシの部屋に向かった。



「カカシー、居るー?」


右手を庇いながらクローゼットを潜り抜け、リビングに向かうが、カカシの返事は聞こえない。


テーブルの上を見るとメモが置かれている。


『なまえへ
任務に行って来ます。
夕方には帰るから、大人しく待っててネ』


帰りは夕方かぁ。まだ3時だなぁ……。



それにしても大人しくはないでしょ、カカシ。子供扱いじゃん……。ま、カカシが来るまでその辺ブラブラでもするか。もしかしたらゲンマに会うかもしれないし。



私はそう思ってバッグをぶら下げ、カカシの部屋を出て行った。

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