高いんだぞ!こら!

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木の葉の空は、私の世界の空より高く、空気も格段に澄んでいる。近くには水の音も聞こえたので、自然と足が向いていった。


そしてバッグに手を入れ、ガサゴソとデジカメを取り出し一枚。



仕事で行き詰まった時、こうして撮っておいた風景は私の想像力を高めてくれる。


角度を変えて何枚か撮っていると、急に首元に冷たい感触を覚え、驚いて振り返ろうとしたが、それより早く誰かが問いただす。



「お前、何者だ?何してる?」



声の主は女。異様な威圧感を含んだ声色に私はどう答えようか暫く迷っていた。


「答えろ!」


再度向けられる威圧感は、徐々に殺意を帯びてくる。


「……だだの観光……ですが……?」


そう答えるとその女は、急に私の前に現れ小川を背にし、上から下まで舐める様に見ている。髪を結い上げ、見るからに威勢の良さそうな女は、威圧的な顔で団子を持っている。


そしてムカつく巨乳。



あー、何かヤバそう……。



「観光?その手に持ってるのは何だい?」


そう言って団子で私を指す。





……ちょっと待て……。



私は嫌な予感がしてさっき冷たい感触があった首元に触れた。




………このねっとりとした感じ、私のお気に入りのジャケットにもついちゃってるよねぇ?




その団子のみたらしがっ!



私は軽く苛つきを覚え、相手が誰か解らずともジリジリと間合いを詰めていく。恐怖心?そんなのどうでもいい。だって……、



「この服……高いんだぞっ!コラァ!!」



──バシャァァン!





……いや、私は飛びかかったんだ。そしてあの女の胸ぐらを掴んでる筈だったんだ。

それをサッとかわされ、そのまま突っ込んでいった私……。



「何で私が川に落ちてんだよっ!」




ってか深いしっ!
バッグ重いしっ!
右手ギプス!
オマケに泳げないしっ!


辛うじて足はつくものの、必死でもがく。
助けてよっ!


その時だよ。


「お前ら何やってんだ?」


きた!その千本とやらをくわえた救世主!


「ゲンマ!助けて!」

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