さようなら、こんにちは

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長い長い沈黙。


誰にも何にも言わないまま帰れなくなっちゃったよ……。



「なまえ……」



カカシの力無い声が聞こえる。そうだよね、カカシは何にも言えないよね。だってこうなった今、どうする事も出来ないんだもん。



「とりあえずさ、暫く様子見るしかないね」

「そうだネ……。それから明日にでも一度綱手様に相談に行った方がいいネ」


カカシの静かな声に頷き返した。



不安や心配は尽きないけど、カカシがずっと寄り添ってくれていたから不思議と涙は零れなかった。



帰りたくないって言ったら嘘になるけど、カカシと離れずに済んだのだからと前向きに考えよう。


そう思った私はカカシを真っ直ぐ向き合って頭を下げた。



「カカシ、暫くお世話になります」



そう言って顔を上げたらカカシは目をぱちくりさせて頭に手を当てて、それからにっこり笑って抱き締めてくれた。



「ハイ。喜んでお世話しますヨ」



耳元で聞こえるカカシの声が擽ったい。


すごいなぁ、カカシって。カカシが居るだけでこんなに安心できるんだもん。

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