さようなら、こんにちは

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なまえは黙ってクローゼットを見つめている。


俺は気が気じゃない。


このままなまえが帰ったら、また会える保証は無いんだから。



あの時死ぬほど後悔したじゃないか。そしてなまえを離さないと決めたじゃないか。
なまえも、なまえとの未来も、俺の窓辺に飾っておかなくちゃと……。



なまえが振り向く。だから俺は抱き締めた。


離さない。離せないヨ、なまえ。



「俺は……」

「私は……」




──ずっと一緒に居たい。




二人でクローゼットの前に立ち、なまえは携帯を投げ入れて、俺はメモ帳を投げ入れた。

そして役目を終えたとばかりに部屋は小さく揺れだして、クローゼットから入り口が消えていった。


……お互いに、もうクローゼットは繋がらないんだと何となく感じていた。もう、なまえが自分の世界に帰ることは出来ないんだと。







なまえの小さな身体でした大きな決断を、俺は絶対に忘れないヨ。






さようなら、なまえの世界。

こんにちは、カカシの世界。



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クローゼット編【END】




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