さようなら、こんにちは

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揺れが小さくなって入り口も小さくなったこのクローゼットは、一体いつまで繋がっているのかな?


私が通れるくらいの入り口。



帰りたいと思う気持ちは確かにあるのに、私はここを潜れない。



カカシに会えなくなるかもしれない。



私の中で、その事が一番恐い事だった。だから、そう思った時、私の中で何かが弾けた。




もう自分がどうしたいかなんて今更なんだよ。前に散々後悔したんだもん。

カカシがどう思ってようと、これが最後かもしれない。だったら考えてる時間はないんだよ。


だって私は、カカシと離れたくないんだもん。カカシが光をくれたんだもん。カカシが居ないと嫌なんだもん。



自分勝手って言われたって、無責任だと言われたって、カカシとは離れない。そう、決めたじゃない。



私の体はリビングに走り出していた。


「ちょっ、なまえ!?」


ごめんね、今はカカシの言葉なんて聞いてる暇は無いの。今の私は盲目なの。


その辺にあったメモ帳に今までの事を書けるだけかいた。そしてバッグに紛れ込んでいた圏外表示の携帯を取り出す。


「カカシ、笑って!」


カメラを起動させ、カカシと並んで撮る。



「ちょっ、なまえ、何なのヨ!?」



そして私はまたクローゼットの前に立ったんだ。

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