消えた帰り道
(2/7)
途切れ途切れの意識の中、やっとの思いで帰宅を遂げた。
「そんなに落ち込むなって」
流石に罪悪感を感じているのか、心なしかゲンマが優しい。
「そうだヨ、なまえ。今度は俺がご馳走するヨ?」
カカシも良心が痛んだのか、いつもに増して優しい。
「……うん、ありがとう。二人共、給料1ヶ月分のプレゼント期待してるね……」
私の嫌味も力無く通り抜けるだけ。テーブルに突っ伏したまま気持ちを切り替えようと努めた。
腕の隙間から、まだ忍服に着替えていない二人を盗み見る。
随分とお綺麗な忍者だこと。モデルって言ったら皆が信じるような外見なのに、もったいないねぇ。
……この二人、アイドルとしてプロデュースしてみたらどうだろう?上手くいけば毎日蟹が食べれるんじゃない?
「なまえー、この服落ち着かないから着替えてくるヨ」
ダメだこりゃ。締まりが無い。大体二人の歳を考えればアイドルは無理か。
あぁ、蟹への道は険しい。ついでに私のこれからの生活も険しいときた……。
「なまえ、この酒飲んでいい?」
「なまえ、これ食べていい?」
「……もうご自由に」
.
189/201←|→
List|Top|Main>>
Index