消えた帰り道

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途切れ途切れの意識の中、やっとの思いで帰宅を遂げた。



「そんなに落ち込むなって」



流石に罪悪感を感じているのか、心なしかゲンマが優しい。



「そうだヨ、なまえ。今度は俺がご馳走するヨ?」



カカシも良心が痛んだのか、いつもに増して優しい。



「……うん、ありがとう。二人共、給料1ヶ月分のプレゼント期待してるね……」



私の嫌味も力無く通り抜けるだけ。テーブルに突っ伏したまま気持ちを切り替えようと努めた。



腕の隙間から、まだ忍服に着替えていない二人を盗み見る。


随分とお綺麗な忍者だこと。モデルって言ったら皆が信じるような外見なのに、もったいないねぇ。


……この二人、アイドルとしてプロデュースしてみたらどうだろう?上手くいけば毎日蟹が食べれるんじゃない?



「なまえー、この服落ち着かないから着替えてくるヨ」



ダメだこりゃ。締まりが無い。大体二人の歳を考えればアイドルは無理か。



あぁ、蟹への道は険しい。ついでに私のこれからの生活も険しいときた……。



「なまえ、この酒飲んでいい?」

「なまえ、これ食べていい?」


「……もうご自由に」

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