消えた帰り道

(7/7)
「じゃ冷蔵庫見てみよっか?」


しかし、カカシと冷蔵庫を覗き込んでみても、バスタブを覗き込んでみても見つからない。



「今度はどこが繋がったんだ?」



思い付く場所を手分けして探した。だけど入り口は何処にも無い。



私は急に不安になり、助けを乞う様にカカシを見上げた。



「なまえ、ちょっと待っててネ」



そう言ってカカシは意識を集中させて目を閉じ、次の瞬間目を開けたカカシと視線が交差する。



「カカシ……?」

「なまえ、落ち着いて聞いてネ?」



カカシの声色で解ってしまった。




「入り口が見当たらない……」




それは帰れないという現実。それは突然の出来事。



飲み込まれたのは入り口なのか、それとも私の方か。



呆然とする私にカカシはそっと手を添えたまま、二人で長い間その場に立ち尽くしたままだった……。

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