蟹は高級食材です
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学が帰って数日後、カカシとゲンマは揃って休みを貰ってきた。
「なまえー、蟹行こうヨ」
チケットをちらつかせながら微笑むカカシとゲンマは、クローゼットから出てくるや否や声を張り上げる。
カカシがチケットを持っているんだ、仕方無い。私の食べっぷりに引くなよ……?
覚悟を決めた私が忍服姿の二人に小綺麗な服を渡すと、二人は意気揚々とその場で着替え始める。
「いい大人がレディの前でトランクスですか?」
「今更それ言うか?それよりなまえ、学に聞いたぜ?」
「そうそう。蟹食べてるなまえって面白いんだってネ」
自分が食べられない蟹を私が食べるのがそんなに羨ましいですか。
二人にそう言っておけば私が猫かぶってお淑やかに食べると思ったんだな。
蟹の恨みは恐いねー。
だが甘いっ!
我が弟よ、姉を侮るなかれっ!蟹を目の前にすれば取り繕う事など出来ぬのだっ!
いざ行かん、蟹の都へ!
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