モテる男はお辛いですか?@
(2/8)
午前2時。
カカシの部屋で横になっていた私は、玄関が開く音を聞いた。
ゆっくりと遠慮がちに入ってくる銀髪男は、むせかえる様な甘ったるい匂いと共に侵入してくる。
そのまま観察を続けている私は、カカシが大きな花束を抱えている事に気付いた。
頼りない月明かりが差し込む中、テーブルに突っ伏しているカカシ。
「……おかえり」
枕に顔を埋めたまま呟くとカカシは疲れた笑顔を向けた。
「ごめんネ。起こしちゃった?」
「大丈夫だよ。……お茶煎れるね」
私はベッドから抜け出し電気をつけてキッチンに立つ。カカシの横を通ると一層鼻につく花の匂い。
お茶の入ったマグカップを持ってカカシと向かい合わせに座り、その馬鹿でかい花束が百合だと気付き視線を落とす。
「またあのお姫様から?」
私の問いに苦笑というよりはうんざり顔でカカシは頷いた。
「綱手様直々じゃあ仕方無いね」
私はまるで自分に言い聞かせる様に呟く。
仕方無い。これもカカシの任務なんだ。
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