不変の日々

(8/8)
大きな溜め息をはき、なまえの前に先程買った今朝のお詫びのプリンを差し出す。


「なまえ、とりあえずコレ食べて元気だしなよ?」


すると俺と同じ単純ななまえの顔がみるみる明るくなってくる。
そしてありがとうと声を弾ませ、なまえはプリンを口にした。


「覚えててくれたんだ」


「当たり前でしょ」



まだ子供だった俺でも、なまえを笑顔にできる強い味方だったんだ。
忘れるはずがないでしょ。


「なまえは昔っからこのお店のプリンが大好きだったよね」


「ふふ、思い出の味」



そう言って昔を思い出しながら食べているのか、なまえは俺を見て笑みを零す。


「特別な日にカカシが買ってきてくれるプリンが大好きだったの」



なまえの視線は一旦手元のプリンに移ったが、すぐさま俺へと返ってくる。


「やっぱりカカシが買ってきてくれるプリンは格別ね。あ、お茶いれてくるね」



キッチンへ入って行くなまえを見つめながら、なまえがさらりと言ってのけた言葉に苦笑する。



昔と何ら変わっていない。



近すぎて、遠いんだ、と。

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