帰郷

(5/7)
「まったく、みんなして嫌になっちゃう」


久しぶりに帰って来てから、会う人会う人に中忍試験の事を言われ、若い忍には『誰コイツ?』みたいな顔で見られ、なまえが自分の家に着いた頃にはすっかり肩が落ちていた。


「もう何か疲れた……。こういう時はお風呂に入って寝てしまおう」


気を取り直し、久しぶりの自宅玄関の鍵の感触を確かめながらドアを開けて電気のスイッチに手を伸ばした。

しかし、パチンというスイッチが切り替わる音がしても部屋には明かりがつかない。


「あれ?何?……停電?」

なまえはしばしの間考え込みブレーカーを見に行ってみても異常は無い。しかしそこでなまえはハッとした。


「あっ……電気止めたままだった……」


電力会社への連絡をすっかり忘れていたなまえは、自分の不甲斐なさにがっくりと肩を落とし、夕暮れの明かりを頼りに辺りを見回してみると、テーブルの上に一枚のメモが置かれているのに気付いた。


『家で待つ。カカシより』


……不思議だ。
なぜカカシのメモがここにある?なぜカカシはここにメモを残せるのだろうか?


いずれにせよ、今日は最後まで良い日ではなさそうだと、なまえは大きな溜め息を吐き出してカカシの家へ向かう。


しかし、カカシの家へ向かうと言っても、カカシの家はなまえの家の斜め向かい。


なまえが自宅の玄関を開ければカカシの家に明かりが灯っていることが解るほどに近い。だからほんの数十秒でなまえはカカシの家へたどり着いた。

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