職探し

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「なまえ、今日のご飯は何?」


そう言ってまだ乾ききっていない髪を掻き上げたカカシは目を輝かせる。


「オムライスだよー」


テーブルに湯気が立ち上る半熟オムライスを乗せると、カカシは訝しげな顔をして不満を漏らす。


「ケチャップがハートじゃない……」

「カカシくんは今度からお子様ランチにしよ〜ね」

「……ハートの旗付きネ」


お互い顔を見合わせて、笑顔の絶えない夕食時。でも何か、申し訳ない。


カカシは昼夜を問わず任務に赴き、たまに怪我をしたりして帰ってくるのに、私はただお世話になってるだけだなんて。


やっぱり何処の世界でも生きていくには仕事しなくちゃねぇ……。


「ねぇカカシ、私仕事したいんだけど……」


するとカカシの顔色が変わった。カカシの持っていたスプーンが力無く床に落とされる。
そして私は見逃さなかった。テーブルの下で小さくガッツポーズするカカシを。


「何そのガッツポーズ?」


それには答えず、にやけるカカシは立ち上がり私に握手を求めてくる。


「なまえっ!」

「だから何っ!」

「木の葉に新しい官能小説家が誕生する訳だネ!!」



ちょっと巻き戻してみようか?それともカカシの頭を叩いてみようか?

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