想い、出逢いC

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付き物が落ちたというか、もう絶対にどうにもならないと思ってた事が軽くなったと、ゲンマと穂積が帰った後、なまえはカカシにそう言った。


「穂積さんには悪いことしちゃったけど……」


肩を竦めたなまえ。そこへカカシがそっと手を伸ばす。


「なまえを抱き締めたんだから十分だヨ」


カカシは口布を下げながら、そう言い終わると同時になまえに唇を寄せ、そしてその唇を尖らせながらゆっくりと離した。


「もういい加減にこっちの目でも、こっちの目でも俺を見てよネ」



少しの間目を伏せたなまえが顔を上げる。
少し腫れぼったい瞼をしたなまえは、微笑みながらコツンとカカシの額に自分の額をぶつけて呟いた。


「じゃもっとよく見せて」


動かせる左手でしっかりとカカシの頬に触れ、今度はなまえがカカシに唇を寄せる。



「大好きだよ、カカシ」


なまえのその言葉はカカシの安心感を引き寄せてくれる反面、その言葉に全身を刺激されて、片時も離したくなくなってしまう。



「俺もだヨ……」



カカシはなまえを引き寄せ、深い深い口付けを交わし、伝えきれない思いを乗せた。そしてその唇が離れると、なまえは寂しそうな顔をする。


「なまえ、どうしたの?もっとしたかった?」


「あはは。半分正解」


「じゃもう半分は?」


「うん。……カカシをちゃんと抱き締めてキスがしたいなって……」





柔らかな日差しは春の訪れ。ひだまりの中で啄むような口付けを交わす幸せな二人。

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