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例え噂だろうが何だろうが、自分のせいで周りの人を悪く言って欲しくない。



なまえの事だからこんな所だろう。


端から見れば無関心に見えるこいつは疑う事を嫌う。他の人の事はどうだか解らねえが、カカシの事だけは絶対に疑わねぇ。



「……本当、健気だよな」

「え?なんか言った?」


せっせと本を棚に並べていたなまえが振り返る。


「ハッ、すっげーアホ面」

「はぁっ!?傷付くじゃん!」



そうやって睨み付けるのはいつものなまえ。

疑うはず無ぇよな。



「ククッ。悪い、悪い」


お前は全部置いてまでカカシの所へ来たんだからよ。



「笑ってないで、早く片付けてご飯食べに行くよっ!」

「……金持って無ぇだろ、お前」


「出世払いねー」



小さい癖に度胸だけは人一倍で、クールに見えてかなりのトラブルメーカー。


よく見りゃ穴だらけのはずなんだが不思議なもんだな。



「仕方無ぇ。小説が売れるまではカカシにツケといてやるよ」


「そうこなくっちゃ!」



あははと笑うお前を見てると無性に知りたくなってしまう。




好きな奴と一緒に居ると、そうやって笑える様になるのかと。



癪だから絶対に聞いてやらねーが、不思議と胸は痛まなかったし、千本を銜え直した俺は確かに笑ってたと思う。

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