書庫整理
(6/6)
例え噂だろうが何だろうが、自分のせいで周りの人を悪く言って欲しくない。
なまえの事だからこんな所だろう。
端から見れば無関心に見えるこいつは疑う事を嫌う。他の人の事はどうだか解らねえが、カカシの事だけは絶対に疑わねぇ。
「……本当、健気だよな」
「え?なんか言った?」
せっせと本を棚に並べていたなまえが振り返る。
「ハッ、すっげーアホ面」
「はぁっ!?傷付くじゃん!」
そうやって睨み付けるのはいつものなまえ。
疑うはず無ぇよな。
「ククッ。悪い、悪い」
お前は全部置いてまでカカシの所へ来たんだからよ。
「笑ってないで、早く片付けてご飯食べに行くよっ!」
「……金持って無ぇだろ、お前」
「出世払いねー」
小さい癖に度胸だけは人一倍で、クールに見えてかなりのトラブルメーカー。
よく見りゃ穴だらけのはずなんだが不思議なもんだな。
「仕方無ぇ。小説が売れるまではカカシにツケといてやるよ」
「そうこなくっちゃ!」
あははと笑うお前を見てると無性に知りたくなってしまう。
好きな奴と一緒に居ると、そうやって笑える様になるのかと。
癪だから絶対に聞いてやらねーが、不思議と胸は痛まなかったし、千本を銜え直した俺は確かに笑ってたと思う。
.
33/82←|→
List|Top|Main>>
Index