忍やってるカカシが好き
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「心配かけてごめんネ」
「うん。でも帰って来てくれたから、いい」
この里に来て、身近に感じるようになった生死は、愛することに貪欲にさせた。
愛してしまったんだから仕方が無いの。
この里で忍という道に誇りを持ち、必死で生きてるカカシを好きになったの。
この先ずっと、カカシが居なくなった時の覚悟なんて出来ないから。
任務に赴くカカシの背中に無事を願い、カカシの身を案じながらも信じて待つ。
カカシが帰りたいと思う場所が、私の所だと信じてるから。
「カカシ、大好きだよ」
そう言ったらカカシは目を見開いて、辛いはずの体を起こして抱き締めてくれた。
「これから、沢山心配かけてしまうと思うし、もしかしたらなまえを悲しませてしまうかもしれない。それでも、それでも……」
「大好きだよ」
今のカカシじゃなきゃ出会えなかったし、これからもカカシじゃなきゃ愛せないから。
これからも、一番に『お帰り』と言わせてよ。
玄関先でも病室のベッドの上でも何処に居ても、最後にはちゃんと帰って来て……。
心だけでも、抱き締めるから。想って想って抱き締めるから。
「忍やってるカカシが大好きだよ」
抱き締めたカカシの温もりは何よりも重い。
……こんなに重いものを抱えたのは初めてだよ、カカシ。
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