売れ行き好調
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『あの、なまえさんですよね?俺、本買いました!』
『凄く面白かったです!あの、握手してもらってもいいですか?』
それは俺が退院してから数日後のある日。
偶然通りかかった書店には、俺達の知らない間になまえの本が並べられていた。
そして幸か不幸か、なまえの本は驚く程に……売れていた。
時代背景がなまえの世界だけあって、この里には無い建築物や機器が出てくる事も注目を集め、官能小説という枠を飛び越え、近未来型SF官能小説という新たなジャンルまで確立してしまった。
『すいませーん、裏書きお願いしてもいいですか?』
里を歩く度に呼び止められるなまえは、今では俺より有名人。
「すみません、今ペン持ってないんで……」
そうそう、早く散りなさい。なまえは俺とデート中なのっ!
「あ、じゃあ握手だけでも……」
チラッと俺に伺いを立てる様な目を向け、遠慮がちに手を差し出す男。
なまえ、そんな奴にそんな顔は見せなくていいのっ!
あーもう!早く手を離せっ!
そんな苛つきを抑えられずにいると、少し疲れた顔をしたなまえが俺の腕を引き寄せると、背後から自来也様が現れた。
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