想い、出逢い@
(2/6)
玄関を開ければ外はまだ暗く、寒さで霜が降りた地面だけが辛うじて白んで見える。
一歩踏み出せば霜が弾ける音が聞こえ、余りの寒さに身を縮めた。
「なまえ、本当に大丈夫?」
「あはは、大丈夫だよ。この時間なら握手を求めてくる人もいないしね」
「はぁ〜。解ってないネ。俺が心配なのは……」
と、俺が言いかけた時。まだ日も昇らぬ早朝四時の今に似つかわしくない声が響く。
「なまえ〜!準備できたかっ?」
「おー、緑丸!待ってたよー!」
なまえは満面の笑みでこの"緑丸"という男にそう言うと、緑丸は俺に不適な顔を向け、あろう事かなまえの手を取ったのだ。
「じゃ、なまえは任せてもらうからな」
……落ち着け、俺。
「あはは。かっこいい事言うねー、緑丸は」
今この俺が嫉妬を向けている相手である緑丸……若干六歳。
しかし、いくら子供相手とは言え、なまえは俺のものだってことを解らせなくてはダメだ。
「じゃーな、カカシさん。尾行なんてマネすんなよ?」
……特にこいつだけにはっ!
「なまえ、緑丸くんを頼んだよ?」
そうして幾度か火花を散らした後、明け切らぬ早朝の里を歩いて行く二人を見送った。
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