想い、出逢いB
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木の葉病院内の忙しなく行き交う足音に交じり、友人である穂積となまえの事を聞きつけたゲンマが息を切らしてカカシと緑丸の元へやって来た。
「カカシ、緑丸っ!あいつらはっ?」
「……二人共、まだなんだ……」
自分の額に手を付きながらカカシは力無くそう答え、治療室と記された部屋のドアに視線を注いだ。
「誰かの置き忘れか、タチの悪い悪戯か、……起爆札にやられたみたい」
「……そうか」
小さく呟いたゲンマは緑丸の前でしゃがみ、緑丸の不安を少しでも取り除こうと頭に手を乗せた。
「緑丸、大丈夫だからな」
拳を固くし唇を噛み、必死で涙を堪えながら緑丸は頷く。
そして辺り一面を重苦しい雰囲気が覆い隠し、この時間が永遠に続くのかと思われた頃、治療室のドアが開き、中からは看護師に付き添われた穂積が姿を現した。
「お父さんっ!」
「穂積!」
穂積は緑丸と兼ねてからの友人であるゲンマに笑顔を見せるも、そのすぐ側に居たカカシを目にすると同時に深々と頭を下げた。
するとカカシも穂積の前に立ち、先程の穂積と同じ様に頭を下げ詫び入ったのだ。
「!?カカシさん止めて下さい!私がもうす……」
「お話は緑丸くんに聞きました。この度はなまえがご迷惑をお掛けし、すみませんでした……」
穂積の言葉を遮りながらカカシは深く深く頭を下げ、そして小さく『ありがとう』と呟いた。
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