夏だ!海だ!水着だ!

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「そんなに気を落とさないでヨ、なまえ」

「自分で蒔いた種だろうが」


何とでも言って。
あのデジカメ、2号だったんだよ!
いくらしたと思ってるのさっ!


海で遊ぶ気も失せた私は家路を辿る。それに黙って付いてくる二人は罪の意識を感じているのか?



手にはただ一人海水浴をする羽目になったデジカメ2号。画面は真っ黒で、本体を振れば微かに水の音がするデジカメ2号。


あぁ……無念。


家に着けばどっと疲れが押し寄せる。


「俺だってお前に本をぐちゃぐちゃにされたんだぞ?それ位水に流せよ」

「そん時1号がダメになったんだよ!そして2号を蹴り飛ばした本人が言うなっ!」

「まぁまぁ、なまえ落ち着いてヨ」



そう言って苛つく私の顔をジーッと見つめるカカシは何か言いたそうだ。


「カカシ、何か言いたい事でも?」


私がそう聞くとカカシの顔がみるみる色付き、至極締まりのない顔で言った。


「なまえの水着姿、まだ見てないヨ。だから見せて」

「いっぺん逝ってきて」


やっぱりいい事なんて無かったよっ!
私のデジカメの中の思い出を返せっ!
フリフリピンクの水着を着た時の脱力感を返せっ!




もう、あなたたちとは絶対に水辺には行かないって決めたんだからねっ!悔しいっ!




その後、なまえに水着を突き返されたカカシは、こっそり自分の部屋に飾り、なまえが着た姿を想像し、何とかなまえに着てもらおうと毎日作戦を練っているのでありました。


Fin

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