ある日の休日……。

談話室には、冬組の5人が集まっていた。
それに気付いたいづみは声をかけた。

「どうかしたんですか?」

「いや、密くんの部屋に何もないのが気になってね。」

「寮で暮らしてもう1週間にもなるのに、ずっと布団も使わずに寝てたらしい。」

そういえば!と思ったいづみが支配人に備品等がないか聞くも
劣化が激しいとの事だった。

「それはさすがに可哀そうだよね。誉の部屋なんて壁がレンガで立派なのに。」

「レンガ!?」

「ふふん、施工業者を手配したのさ。」

これには支配人も「そんな勝手に!」と驚いた。

「1日で仕上げさせるのは大変だったよ。」

東もそこまではしなくてもいいけど…と話を戻した。

「せめて布団くらいは用意した方がいいんじゃないかな。」

「……いらない。」

金銭面は左京がすべて管理しているので、支配人も
「どうだろうか……。」と心配したが

東や、誉が援助すると申し出た。

「すぐに使うものですし、買うなら早い方がいいですよね。」

紬がそう言ったタイミングで、談話室に心が入ってきた。

「おつー……。あれ?みなさん揃って何事ですか??」

「何事って……茅ヶ崎、お前こそその恰好はなんだ?」

「え?オフだからオフ用のお洋服ですよ……。短パンにパーカーは私の戦闘服です。」

「なんの戦闘だ!そんな布の面積の無い洋服…っ!」

「おじいちゃんですか…?まったく……ゲームですぅ!……今もお兄と万里さんからのMissionで、キッチンに物資調達という名のおにぎり作成ですよぉ……まったく、こっちだってスコープずっと覗いてたから疲れてるっての……。」

「あはは……兄妹、本当に仲がいいね。万里くんとも仲良しだし。」

「あはは、そうですね!……で?みんなどうしたんですか?」

「今からみんなで密さんの家具等を買いに行こうって話になったの。」

「あー、確かに密さんの部屋、何もないですもんね。隣が立派なフォトスタジオですけど。」

「むむむ?フォトスタジオではないよ、心くん。私の書斎だよ?」

「へーい。」

「今日持ち帰るなら、車で行かないといけないね。」

支配人は「一応劇団の車はあるけど、6人は乗れない。」と残念そうに話した。

「軽か?」

「手押し車です。」

「「そっちの車!?」」

「あー、いづみさん、今、お兄の車考えたでしょー。」

「え、あ、うん……。」

「無理ですよ…多分……。今日は私と万里さん召喚して丸一日耐久ゲーですから。1ミリたりとも動かないですよ。」

「だよねぇ……。」

「まぁ、お力になれないお詫びってわけじゃないですけど……これ使ってください。」

「ん?何これ?」

「もしそのお店でお布団買うなら、30パーセントだけですけど割引できるんで、そのクーポンあげます。」

「本当に!?いいの?心ちゃん!」

「ええ、……では私はおにぎりクエスト完了したので部屋に戻りますね!皆さんお出かけ気をつけて行ってらっしゃい!」

心は大量のおにぎりと2本の2Lペットボトルのお茶を持って、談話室を出た。

「……あいつ、すごい筋力だな。」

「丞、関心しすぎだよ。」


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