この間の新曲発表が、少しテレビに映ったことと、大成功だったことを
紡、万理、奏は7人に知らせるために事務所に集めていた。

「みんな、見てごらん。IDOLiSH7の事がネットで話題になってるよ。」

「本当だ、動画もネットに上がってる。テレビ中継も来てたらしいな。」

「マジで?俺、映った?」

「一瞬だったみたいだからなー。それよりもそこにいるうちのコーチのほうがガッツリ映ってたらしいけどな!」

「すみません…大和さん、環くん…。」

「でも奏さんのおかげで、IDOLiSH7の名前がしっかりと伝わりました!」

「つむぎちゃあああああああああん!ありがとう、ありがとう!!!」

「それに、SNSでみなさんのファンサイトもできたりしてるんですよ!」

紡はノートパソコンをみんなに見せた。

「そっか、楽しんでもらえてよかった。」

「ああ、お客さんたちとすごい一体感あった!電車動けって一心で、めちゃくちゃ盛り上がって楽しかったな!」

「エキサイティングでした!まるで、ワタシたちが台風起こしてる気分で。」

「ナギくんおしゃれな表現だね!」

きゃっきゃと盛り上がっている中、一織は紡を呼び出して
部屋の外にでた。

「…なんかあの2人、よく一緒にいなくなるよな…。なに話してるんだろ……。」

「陸くん、気になるの?」

「気になるんだな。」

「私もきになるなー。」

「奏は気になってなさそうな言い方だな!ちょっと待ったー!の言い方教えてやろうか?」

「三月っ!そんなんじゃありません!」


一織との話し合いが終わった紡がデスクに帰ってきた。
奏は、どんな話だったの?と聞くと
紡は、少し目を潤ませながら話した。

「ど、どっどど、どうしましょう…また野外をしましょうって!ライブです!9人しか集まらなったあの野外ですよ!?」

「ほー、いいじゃないですか!今回は埋まると思いますよー!」

「本当に?本当に!?一織さんもそう言うんですけど、少し心配で…これから皆さん集めてお伝えするんですが…。」

「じゃあ、マネージャーがそんなにワナワナしてたらだめですよ!満席です!はい!満席です!はい!」

「へっ…!?」

「ほら一緒に!満席です!はい!満席です!」

「ま…満席です!はい!満席です!はい!」

「「満席です!はい!満席です!はい!」」

その掛け声を遠くから聞いていた社長と万理は
賑やかな職場になってきたなーと微笑んだ。

「ではマネージャー行きますよ!」

「はいっ!コーチ!」


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