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「それで、僕と環くんは今日どんなことを?奏は知ってるの?」

「全く知らないです…。」

「デュオにはパートナーシップが必要です。人気アイドルデュオのRe:valeを参考にしておふたりの方向性を仕上げていきましょう。」

一織はそう言うと、参考動画として
Re:valeの仲睦まじい様子を見せた。

『さっすが、オレの相方!ダーリン、超イケメンー!大好きー!』

『あっはっは、よさないかハニー。』

『きゃああ!Re:vale世界一仲良し夫婦ー!』

「「「………。」」」

「……無理だよ。」

「僕らにはちょっと、ハードルが高すぎるんじゃないかな…?」

「目標は高いほうがいいでしょう?ほら、やってみてください。」

「……ダーリン。」

「……ハニー。」

「こんなドライなダーリンハニーは生まれて初めて聞きました。」

「……一織くん、この2人には無理があるよ!」

「ではこのままでMEZZO"はいいんですか!?」

「そこまで言ってないじゃない……。」

「……じゃあ仲良しっぽくすりゃいいの?じゃあ、俺の知ってる仲良しやっていい?」

「プランがあるんですか?試しにやってみてください。」

「そーちゃん、耳貸して。」

「ん?……あ、………なるほど、わかった。」

「じゃあ、やります。」

「どうぞ。」

すると、壮五は陸の真似を
環は一織の真似をした

「はわわわわ!コップ落としちゃった!」

「まったく、逢坂さんはドジな人ですね。」

「ふふっ!2人とも上手です!」

「うまかないですよ!誰が私と七瀬さんの真似をしろといいました!第一!仲良くないです!」

「仲良しじゃん。いいなあ……。あ!あともう一個ネタある!」

「ネタ大会じゃないんだけど…。」

次は環がナギの真似を
壮五が三月の真似をした。

「兄さんと六弥さんの真似もやめてください!そもそも何故六弥さん……。いやなんでもありません。」

「だって、いおりんとみっきーより、みっきーとナギっちの方が仲いいだろ?」

「そんなことありませんけど……!それならこちらですよ!四葉さん耳を貸してください!」

「あ?………うん、おっけーやるぜ。」

「はい、行きますよ………。壮五さん!お疲れ様です!」

「お疲れ様、奏。僕の部屋でカクテルでもどう?……みたいな。」

「それ僕と奏の真似!?そもそもカクテルどう?なんて言ったことないよ!?」

「一織くんから見た私たちってそうなんですね……。私はまだましですよ!お疲れ様しか言ってませんから!でも!壮五さんのは半分誤解招くようなニュアンスやめてくださいよ!」

「ほら、やはりお2人とも仲良いではありませんか。」

「「うっ…!……それは、認めるけど……。」」

「そもそも、誰と誰が仲良しなんて話題はグループ内ではよしたほうがいいよ。環くん。」

「なんで。」

「なんでって……。複雑な感じになるだろ?」

「逢坂さんがよくそれ言えましたね……。」

「うっ…。」

「一織くんもそんなこと言わないの!」

「なんねーよ。そーちゃんだって、りっくんや、ヤマさんとダーリンハニー言ってたほうが面白かったんだろ?」

「あはは。大和さんには照れてしまうな。陸くんは陸くんの方が照れてくれそうだね。」

「ほら!楽しそうじゃんか!」

「君とだって楽しいよ!楽しめてないのは君の方だろ!?・・…ああ、ごめん、責めたわけじゃないんだ。」

「………。」

「………環くんはどうしたい?どうしたら僕とうまくやれそう?努力するから…。」

「努力とかそういうんじゃねえし……。」

「努力とかそういうのですよ。今が一番大事な時期なんですから。ほら、もう一回。」

「ダーリン…。」

「ハニー…。」

「………一織くん、ちょっといい?」

「はい…。」

奏は一織を呼び出して、レッスン場からでた。

「一織くん……事情を話してほしい。そうじゃなきゃ今日の事は私…。」

「………。」

「私はこれでもIDOLiSH7のサブマネージャーで、MEZZO"のマネージャーです。」

「……2人でデビューすることになったのは私の責任です。」

『…そんなこと!』

『違うよ!』

「え?」

『しまったっ…つい…。』

『そーちゃんばれちゃうぞ!』

『環くんもしゃべったじゃないか!』

奏はレッスン場のドアを開けて
もうばれてますよ、と笑った。

「2人にも聞いてもらう?」

「……はいっ。聞いてください。2人にストレスをかけるのは、私も申し訳なく思っています。もっと時間をかけて話し合って、ベストな時期にベストな売り出しが出来れば……。話し合いをする前に物事が性急に進んでしまったことで、戸惑いもあるでしょう。ですが、私は確信しています。四葉さんと逢坂さんは必ず、あなたたちにしかなれないユニットになる。」

「……一織くん。」

「コーチも心配かけてすみませんでした……。あなたなら必ず大丈夫だってわかっているのに、自分の弱さ故……何か伝えねばと思ったんです。……おふたりにしか出せないカラーに色づいていくはずです。絶対に。」

一織は、IDOLiSH7の予定もあるので、その後レッスン場を出た。

壮五と環はあれから2人で悩んでいるようだった。

「……2人とも、いいかな?」

「はい。」

「うす。」

「今はこのままでいいと思うの。さっきみたいに努力も大切だけど、無理なことはしなくていいと思うの……Re:valeだって最初からあんなに仲良しってわけでもなかったんだよ?知ってた?……時間に任せてみるのもいいと思う。無理やり意味を持たせなくても…色を塗らなくても2人だけの色にいつかなるから。私はそのお手伝いをするために、ここにいるんだから……。」


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