小鳥遊プロダクション、初アイドルグループMEZZO"は華やかな
デビューを飾った。
元からの話題性もあって、人気も急上昇。
2人の対照的なビジュアルとキャラクターはギャップにもなり
相性抜群のハーモニーは、若い女性を中心に全国を魅了した。

人気が上がるにつれて、なんとも言えない心のもやもやと格闘しながら
奏は、極力入れるときには、MEZZO"のマネージャーとして
2人に同行した。

「壮五さんも環くんもお疲れ様です!2人の声は本当に相性がいいですね!きっと出会うべくして出会った2人ですよ!」

「「はぁ…。」」

「なんで釈然としない顔なんですか…?」

「ところで奏、コーチの仕事や事務員の仕事は大丈夫…?5人の方にマネージャーがついてるって聞いたけど…。」

「そうなんですよ…。事務の仕事も万理さんだけでは少々厳しいようで…。私もコーチの仕事の併用もあるので…だからと言って、陸くんがいるのに紡にこっちに来てもらうのも言いにくくて…。」

「それはだめ、マネージャーは5人の方にいて、IDOLiSH7売り込まねえと。」

「そうですよね…。環くんのおっしゃる通りで…それで、本当に申し訳ないんですが…2人に現場を少し任せることはできますか?私ももちろん2人の仕事はちゃんと把握していますので、終わり次第向かえればすぐに参りますので!」

「いーよ。こっちは俺たちで何とかするから、向こうの方とかななの仕事頑張って。MEZZO"もいいけど、早くIDOLiSH7で呼ばれたいからさ。」

「そうだね。2人でこなせる現場は、できる限り2人でこなしていくから。無理に自分の仕事を詰め込みすぎなくてもいいよ。奏は、ちょっとした疲労でも貧血起こして倒れちゃいそうだからね。」

「あ、あれはあの時だけです!……でもありがとうございます…すみません、私がもうちょっと仕事の回し方がうまければ…。」

「大丈夫、大丈夫、そーちゃん細かいし、5分前行動好きだし。」

「だとしても…奏はよく仕事の回し方が出来てると思うよ。スタジオまでの最短ルートだって知ってるし、各局内の地図は頭の中に全部入ってるし…。」

「それはっ…事前調べですよ……。」

「そう?…早く7人で活動するために、僕も環くんも頑張るよ。」

「そう、7人になるため。」

「ありがとうございます!では…明日は私、コーチの仕事と紡ちゃんとIDOLiSH7の新企画の話し合いがあるので、終わり次第現場に向かいますね!」

「うん、わかったよ。」

次の日

2人の優しさに甘えて、奏は事務所の方の仕事に回った。
5人と紡の新企画の話し合いはすでに始まっており
奏は急いで事務の仕事を片付けて、ミーティングルームにかけつけた。

「ごめん……なさい…っ!遅れて…っ!」

「コーチ!大丈夫!?息切れてるよ!?」

「七瀬さんに心配されても、コーチも複雑ですよ!……事務お疲れ様です。」

「お疲れ様です、WEB番組の制作ってところまで話は進んでます!あとは時間がある限りMEZZO"の2人にも出演していただくんですが……奏さん、予定どうですか?」

「そっか、奏は今、コーチと事務とサブマネージャーとMEZZO"のマネージャーもしてんのか!」

「忙しい…流石純系ジャパニーズ…。働き者です…。」

「奏の場合は、働きすぎ感あって、お兄さん心配なんだけどなー。」

「大丈夫ですよ!毎日元気です!」

「……そうか。」

「予定ですよね!環くんの時間調節はしなくてはいけませんが、壮五さんは体調と相談しながらだとこの日は出れますね!あとは…。」

紡と予定を合わせながら、奏は
陸が気持ちを前に向けているのが分かった。

「7人でいる俺たちを、ファンの子にたくさん見てほしい。MEZZO"がデビューしたとき…。喜んでくれた人もいたけど、ショックを受けた子もいたから。」

「そうですね…あの時は終日、クレームの電話とメールが止まりませんでした…奏さんにはSNSでの対応も一緒にしていただいて…ありがとうございました。」

「紡ちゃんも大変だったじゃない…お互いお疲れ様だよ。でもそれだけ7人じゃなきゃ嫌だって思ってくれてる人がいるってこと…私たちと同じ気持ちのファンが沢山いるって気づけてよかったって思ってもらえればいいな…。」

「そうだな!みんな俺たちのデビューを信じて待ってくれてるもんな!」

「OK!楽しくやりましょう。歌やダンス以外もトライして。」

「それ、面白そうですね!」

企画の話はどんどん膨らみ、キミと愛ドリッシュないと!の企画は進んでいった。
その中で、奏は先日の一織と環と壮五との話し合いを思い出していた。

「2人とも…うまくやってるかしら……。」

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