01 お昼時間
いつも変わらず、四葉さんとご飯を食べます。
今日のお弁当当番は…
奏さんでしたね。
「うっし、そんじゃ、いっただきまーす!」
「いただきます。」
「おっ!今日グラタン入ってる!」
「本当ですね。奏さんが冷凍おかずを使うのは珍しいですね。」
「昨日忙しそうだったもんな。…あーむっ!んー!卵焼きうめえええ!」
そうなんです、奏さんは、基本的に冷凍食品を使わない人なんです。
どれだけ大変なおかずでも1から作る方です。
グラタンなんかもベシャメルソースから作ったりします。
兄さんも、あれには脱帽してました……。
「なあ、いおりん知ってっか?このグラタン占いついてんだぜ!」
「どういうことですか?」
「食べると、カップの下に結果が書いてあんの!」
「占いって……この間、兄さんと奏さんが痛い目にあったばかりですよ?」
「大丈夫だって!基本いいことしか書いてないらしいから!」
「……それ占いって言うんですか?」
四葉さんのおっしゃる通り、食べ終わって、しっかりソースを箸で取りつくすとそこには確かに文字が書いてあった。」
「お、出てきた!『今日はハッピーな1日!友達にもハッピーわけちゃおう!』だってさ。今日たって、もう昼なのにな!あはは!」
「そうですね。」
「いおりんどうだった?」
「私は『今日も幸せな1日だよ!おいしいおやつも食べちゃおう!』です。ハッピーが多いグラタンですね。」
「ハッピーターンの仲間かもしんねえ…。」
「それはないですね。」
「んじゃあ、ももりん?」
「……ないとは言い切れませんね。」
「でもよぉ、確かにいおりんが言う通り、かなながこういうおかず詰めるの珍しいな。」
「ですよね……。」
「なんかあったっけ………あ!」
「どうされました?四葉さん。」
「そーちゃんな?かななの月1回やべえ日わかるんだって言ってた。」
「やべえ日…ですか?月1………あぁ…。」
「え!?いおりんもわかんのか!?」
「いえ、私はわからないですが、つらい理由は把握しました……。」
「ほー。んでさ、今日なんかそーちゃんがかななにカーディガンかけながら無理すんなって言ってたの聞いたから、そうかなーって……。」
なるほど…そういうことですか………。
「四葉さん。奏さんの好きなもの、知ってますか?」
「は?そーちゃんだろ?」
「者ではなくて物です。」
「えぇー……。こないだはアップルティー飲んでたよ。かなな、俺に負けないくらい甘いの好きだよ。紅茶系が好きだってこないだ言ってた。」
「紅茶ですか………。よかったら帰りに買い物行きませんか?」
「おー、いいよ。どこ行くー?」
「あなたのハッピーと私の幸せお菓子を、奏さんにおすそ分けしましょう。」
そんな体が辛い時に……。
少しは甘えて休めばいいものを………。
休まずに私たちのお弁当を……。
「じゃあ俺、王様プリン!」
「それ、四葉さんが食べたいものですよね?」
「えぇー…、じゃあ何?」
「おいしい紅茶とシフォンケーキでも買って帰りましょう。」
「いいなそれ!俺の分もな。」
「ご自分で買ってください。」
奏さんは愛情深い人ですね。
ほんのお礼にしかなりませんが…
四葉さんと一緒に
あなたからいただいた
幸せのおすそ分けです。
占いに書いてあったからではなく、
グラタンが、そう教えてくれたからですよ。
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