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ゆっくりとできる休日。

三月と奏は朝食とお弁当当番だったので少し早めに起きた。

「んー!お弁当おわりましたよ、三月さん!」

「おー、サンキュー!……こっちも朝飯の準備できたから、食うか!」

「そうですね!……テレビつけても大丈夫ですか?」

「いいぞー!」

テレビをつけると、朝の情報番組にはおなじみの
占いが流れていた。

『今日の最下位はO型のあなた!のんびりできると思ったがつかの間!心配事が立て続けに起きる予感です!ラッキーアイテムはりんごの髪飾り!それではみなさんいってらっしゃーい!』

「……奏。俺O型なんだ。」

「知ってます。ついでに言うと私も2年前にO型と発覚しました。」

「おう、知ってる。」

「「……………。」」

「奏!!!!りんご!りんごの髪飾りあるか!?」

「探してきます!!!!!」

奏はバタバタと急いで部屋に戻っていった。

「おはようございま…!?奏!?…三月さん、何があったんですか!?」

「壮五……りんごの髪飾りがいるんだよ!俺たちには!」

「はい…?」

「三月さん!ありました!多分りんごと思われる髪飾りです!」

「2つか!」

「イエス…!」

「でかした!」

壮五は「一体何があったんだ……。」
と頭を悩ませた。

「よし……これで何も起きないはずだ…。」

「そうですね……、何にも怖いものなしです……。」

「……はぁ?」

一織と環にお弁当を持たせて
送りだした三月と奏は
リビングでお茶を楽しんでいた。

そこに壮五が電話の子機をもってやってきた。

「あのー…三月さん、ちょっといいですか?」

「んー?どうした壮五。」

「一織くんと環くんの学校からなんですけど……。どうやら一織くんが体育の授業中にケガをしたって……。」

「「えぇっ!?」」

「で、奏…僕も行こうと思うんだけどさ……その……。」

「な、なに?何何?」

「環くんも一織くんをかばおうとした時に一緒にケガしたって……。」

「「りんごの髪飾り嘘じゃん!」」

壮五と三月と奏は急いで支度をして
学校に向かった。

保健室に行くと
ポカーンとした顔の一織と環がソファーに座っていた。

「環くん、大丈夫かい!?」

「環くんっ!」

「一織!兄ちゃんが来たからもう大丈夫だぞ!」

「……兄さん、それに逢坂さん、奏さん。どうされましたか?」

「どうされましたかじゃないだろ!ほら…!兄ちゃんにケガしたところ見せてみろ!」

「環くんも!どこを!?」

「はぁ!?なんだよそーちゃんまで!」

「兄さんも落ち着いてください!……ただ私がボールを取ろうとしたときに勢い余ってこけそうになって…それを四葉さんが受け止めてくださったんですが。」

「俺も一緒にこけて、いおりんの下敷きになった。んで、いおりん肘すりむいて、俺も少し、ひねっただけ!ホントにそれだけ!」

「ほ、本当に!?」

「はい…少し大げさに先生がご連絡しただけですよ。アイドル活動に何か差し障ったらいけないとのことで……。」

「そ、そういうことか……。なんだ…はは…びっくりしたぁー……。」

三月は笑いながら一織に抱き着いた。

「よかったー…よかったよ、一織…。」

「兄さん……。心配かけてすみません……。」

「……かななも、そーちゃんも、あれやっていいよ。」

環は三月と一織を見た後に
ん!と両手を広げた。

「あはは…はいはい!環くん…無事でよかった……。」

「そうだね…!一織くんを助けたなんて偉いじゃないか、環くん。」

「ふふんっ!」

三月と奏は
りんごの髪飾りのおかげで

少し、事故が軽くなったことにしよう…と考えて。

朝の占いを許した。

「でもあの占いもう見ないです。」

「そうだな。」

*3*


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