01 ゆっくりとできる休日。
三月と奏は朝食とお弁当当番だったので少し早めに起きた。
「んー!お弁当おわりましたよ、三月さん!」
「おー、サンキュー!……こっちも朝飯の準備できたから、食うか!」
「そうですね!……テレビつけても大丈夫ですか?」
「いいぞー!」
テレビをつけると、朝の情報番組にはおなじみの
占いが流れていた。
『今日の最下位はO型のあなた!のんびりできると思ったがつかの間!心配事が立て続けに起きる予感です!ラッキーアイテムはりんごの髪飾り!それではみなさんいってらっしゃーい!』
「……奏。俺O型なんだ。」
「知ってます。ついでに言うと私も2年前にO型と発覚しました。」
「おう、知ってる。」
「「……………。」」
「奏!!!!りんご!りんごの髪飾りあるか!?」
「探してきます!!!!!」
奏はバタバタと急いで部屋に戻っていった。
「おはようございま…!?奏!?…三月さん、何があったんですか!?」
「壮五……りんごの髪飾りがいるんだよ!俺たちには!」
「はい…?」
「三月さん!ありました!多分りんごと思われる髪飾りです!」
「2つか!」
「イエス…!」
「でかした!」
壮五は「一体何があったんだ……。」
と頭を悩ませた。
「よし……これで何も起きないはずだ…。」
「そうですね……、何にも怖いものなしです……。」
「……はぁ?」
一織と環にお弁当を持たせて
送りだした三月と奏は
リビングでお茶を楽しんでいた。
そこに壮五が電話の子機をもってやってきた。
「あのー…三月さん、ちょっといいですか?」
「んー?どうした壮五。」
「一織くんと環くんの学校からなんですけど……。どうやら一織くんが体育の授業中にケガをしたって……。」
「「えぇっ!?」」
「で、奏…僕も行こうと思うんだけどさ……その……。」
「な、なに?何何?」
「環くんも一織くんをかばおうとした時に一緒にケガしたって……。」
「「りんごの髪飾り嘘じゃん!」」
壮五と三月と奏は急いで支度をして
学校に向かった。
保健室に行くと
ポカーンとした顔の一織と環がソファーに座っていた。
「環くん、大丈夫かい!?」
「環くんっ!」
「一織!兄ちゃんが来たからもう大丈夫だぞ!」
「……兄さん、それに逢坂さん、奏さん。どうされましたか?」
「どうされましたかじゃないだろ!ほら…!兄ちゃんにケガしたところ見せてみろ!」
「環くんも!どこを!?」
「はぁ!?なんだよそーちゃんまで!」
「兄さんも落ち着いてください!……ただ私がボールを取ろうとしたときに勢い余ってこけそうになって…それを四葉さんが受け止めてくださったんですが。」
「俺も一緒にこけて、いおりんの下敷きになった。んで、いおりん肘すりむいて、俺も少し、ひねっただけ!ホントにそれだけ!」
「ほ、本当に!?」
「はい…少し大げさに先生がご連絡しただけですよ。アイドル活動に何か差し障ったらいけないとのことで……。」
「そ、そういうことか……。なんだ…はは…びっくりしたぁー……。」
三月は笑いながら一織に抱き着いた。
「よかったー…よかったよ、一織…。」
「兄さん……。心配かけてすみません……。」
「……かななも、そーちゃんも、あれやっていいよ。」
環は三月と一織を見た後に
ん!と両手を広げた。
「あはは…はいはい!環くん…無事でよかった……。」
「そうだね…!一織くんを助けたなんて偉いじゃないか、環くん。」
「ふふんっ!」
三月と奏は
りんごの髪飾りのおかげで
少し、事故が軽くなったことにしよう…と考えて。
朝の占いを許した。
「でもあの占いもう見ないです。」
「そうだな。」
*3*
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