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バタバタと走りながら、談話室の扉を開けたのは天馬だった。

「悪い!遅れた!」

「天馬ぁ、遅っせぇぞ。」

「撮影が長引いたんだ…。心にもLIMEしてただろ?」

「うん、見たよ。天馬くんお疲れ様っ!」

天馬が席に着くと、咲也は「これで全員揃いましたね!」とニコニコしながら
話した。

「それでは、これより第13回リーダー会議を始めたいと思います。俺、月岡紬が議長を務めたいと思います。書記は、マネージャー。よろしくお願いしますね?」

「任せてくださいっ!」

すると、心の横から
パンパカパンパーン!とゲームの音が聞こえてきた。

「っし!激レア来たー。」

「こら、万里さんっ!会議中のゲームはダメですよ!終わったら一緒にしましょうね?」

「へーい。…でも、今回の議題はどーすんの?監督ちゃんいないんだろ?」

「そうなんだよねぇ……。監督からは任せるって言われたんだけど…。心ちゃんも聞いてない?」

「私も任せるとしか聞いてないですね……。まぁ、毎回議題に関しては決まってないような感じで、私が適当に決めたものばかりだったので、今回は皆さんで考えてみてはどうですか?」

そういうと、天馬が「はい。」と手を挙げた。

「天馬くん、どうぞ。」

「MANKAIカンパニーの運営方針についてってのはどうだ?」

「そんなの俺たちだけで決められんのかぁ?」

万里の意見に、咲也は
「ある程度決めて、監督に提案してはどうか?」
と提案した。

「そうですね。今までもそう言った感じで意見案を提出してきましたし。」

「うん、いいんじゃないかな?各組の現状も確認しておきたいし。」

「ふんっ!決まりだなっ!」

「りょーかいっ。」

「それでは、さっそく春組からお願いするね。」

紬が咲也に声をかけると
元気な返事が返ってきた。

「春組は今、地方公演を目指して練習しています。前回の本公演よりもさらに良い舞台にできるように、色々工夫を凝らしてます。」

万里は心配そうに
「本公演から間が開いてるし、舞台の感覚を取り戻すのに、時間がかかるんじゃないか?」と咲也に話しかけた。

「実はそうなんですよね……。ストリートACTは練習に多く取り入れてるんですけど……。」

「アドリブの即興劇だと、またちょっと違うよね?」

「はい…。それに最近、至さんが忙しいみたいで……。」

「唯一普通の会社員だし、仕事が大変なのかな?」

紬が心配そうに言うと、万里は笑い、心は少し申し訳なさそうな顔をした。

「あぁー…、大型アップデート来たからなぁ。」

「やっぱりそうだよねぇ……。」

「ん?アップデート??」

「ハマってるゲームの拡張版。レベル上げで、連日連夜ログインしてるし?…そりゃあ時間ねぇよ。」

「ゲームで忙しいって事か!?」

「そーゆー事ぉ!」

「もぉー……、咲也さん、本当にごめんなさいっ!私からちゃんと言い聞かせますから……っ!」

「あはは…大丈夫だよ。至さん、やる時はやる人ですから!」

「変に器用だからなぁ…お兄は……。」

「他にも、真澄くんは、監督が他の組の稽古をしてる時のやる気が低くて……。」

「あぁー……。」

「目に浮かぶね。真澄くんは監督命だから。」

天馬も紬も納得の顔をしていた。

「春組は追い詰められたときに爆発的に伸びるんですけど……普段の積み重ねが苦手かもしれません。」

「確かに、毎回のリーダーレポートも、本番が近くなるにつれて内容が濃くなっていきますもんね……。」

「そうなんだよね……あはは……。俺がもっとリーダーシップを発揮できればいいんですが……。」

「んまぁ、どこの組も似たようなもんだろ?」
万里は、少し共感しながら頷いた。

「夏組も問題はある。幸は他の組の衣装に係りっきりで、普段の稽古が犠牲になることがあるし。」

「うちの衣装係は意識高いからなぁ…。最近は秋組の太一も借り出されるし?」

「私もよく行くけど、本当にハイクオリティだよねぇ。」

「それに一成は、web担当としてサイトのリニューアルで忙しい。」

「夏組は、裏方と兼業してる子が多いから、どうしてもそういう問題が出てくるよね。」

咲也は
「秋組はそういうことはないですか?」
と万里に聞いた。

「まぁ、基本稽古には熱心かな?ただ、喧嘩が多い…っ!」

「流石、MANKAIカンパニーきっての武闘派組だね。」

「兵頭がうっぜーんだよなぁ……。全く……稽古進まねぇんだよ……。」

「あれはいつも万里さんから吹っ掛けてるんでしょ?…まったく……。」

「んだよ、心は兵頭の肩持つのかよ!」

「そーゆーわけじゃないけど!……まったく……。」

「万里さんと十座さんの関係はオーディションの時から変わってないなぁー……。」


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