02 天馬も、自分の組での稽古の話をし始めた。
「まぁ、脱線っていう意味なら、うちの三角も多い。とにかく三角の形状の物は、周りに置かないようにしないと……。」
「三角くんの三角好きは筋金入りだね!」
「ありゃ、三角マニアを超えた信者だな。」
「三角教かぁ……。」
「に、似合いますね……。」
「……あ、いづみさんからLIME……、会議の途中ですみません。ちょっと抜けますね?」
「ん?監督ちゃんからの呼び出しか?」
「そんな感じ。…咲也さん、書記の引継ぎお願いできますか?」
「うん!任せて!」
「ありがとうございます。…早めには戻ってきますが、よろしくお願いしますね!」
そう言って心は、談話室を後にした。
いづみに呼ばれた倉庫まで行くと、何やら大きな箱を運ぼうとしているいづみがいた。
「あ!心ちゃん!会議中にごめんね!」
「いえ!…どうしたんですか?」
「今日、お手伝いに行った劇団に、この小道具を貸し出すんだけど、傷んだ箇所がないかの確認と綺麗にするのを手伝ってほしくて……。」
「いいですよ!明日には持っていくんですか?」
「そうなの……。確認だとかが終わったら、今日のうちに車に乗せておこうと思って……。」
「じゃあ急ぎましょう!そんなに多くもないですし、2人でやれば、すぐ終わりますよ!」
「そうだね!……会議どう??」
「はい!順調でしたよ!先ほどまでは、各組の現状の報告をしていました。」
「なるほど。みんな頼もしいリーダーになってきてるし、大丈夫よね?」
「それはもちろん!そもそもが私がいなくても、みんなしっかりしてくれてますよ!」
「これ終わったら、談話室まで行こっか!」
「はい!」
いづみと心は小道具の確認を手際よく終わらせて、談話室に急いだ。
『あはははは!!!!』
「ん?なんだか談話室がにぎやかだね!」
「そ、そうですね……。」
『「カレーのスパイスは1つ1つが命なんだよ!つまり!カレーは小宇宙っ!」』
『まさかの監督ちゃんきたー!」
『似すぎです!』
『うまいな!…あ!はいはいはいはい!「あーもうっ、粘着うざいっ!っざけんなよ!」』
『もしかして心か!?』
『昨日、ゲームしてた時の心ちゃんだね!』
『天馬くん上手です!』
ガチャ……
「おい、誰が誰の真似が上手いって?」
「あ、監督と心ちゃん……。」
「あぁー……監督ちゃん……。心も早かったなぁ。」
「え?何?心ちゃんがいない間遊んでたの?」
いづみは目だけ笑わずに、みんなに聞いた。
「ちっ、違う!これは遊んでいたわけじゃない!」
「ふ、ふざけていたわけでもなくて……。」
「モノマネ大会の練習でもない!」
「ま、真面目に会議してたんです!」
「ほ、本当だ!」
「へぇー……何についてかな?」
「あぁー…ほら!メンバーに対する愛情表現?みたいな?」
「そそ!そうなんです!」
「どれだけ俺たちがメンバーの事を考えているかっていう……。」
「まぁ、完全に最後の方はモノマネ大会だったけど……。」
「ふーん……、でも議題はMANKAIカンパニーの運営方針についてだったよね…?」
「か、会議はしてたんだけどなぁー……。」
「どこまで進んでまとめられたのか……、後で心ちゃんと楽しみに待ってるね?」
「はいっ、いづみさん。一緒に楽しく待ちましょう!」
「あっはは……、脱線しすぎましたね……。」
前へ|次へ |