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「…はぁ、何とかなったかな?」

「至さん、おつっす。」

「ありー。女って怖いね……。何?心絡まれてたけど、もしかして俺の彼女と間違われてたの?」

「みたいだね。受付のお姉さんには妹って言ったんだけど、流石に呼び出しで続柄まで言わないから……。」

「はぁ?またかよ……、こんだけそっくりなのになんですぐ間違われるんだっつーの!」

「まぁ、俺は可愛い妹とそういう風に見られても構わないけど?」

「俺がかまうんでダメっす。」

「手厳しい……。」

至は、良さげなベンチのあるところを案内して、お弁当を広げた。

「…へぇ、監督さん。本当にキレイに作ってくれてる……。」

「さっきも見たけどやっぱ、監督ちゃんの弁当もすげーな……。」

「……メモ?なんだろ……。」

2つ折りのメモに気づいた至は、ぺらっとめくった。

【至さんへ。 いつもお疲れ様です。初めて至さんへお弁当を作るので塩梅が分かりませんでしたが……。もしお口に合うようなら、いつでも作りますので、また声をかけてくださいね。 いづみ】

「監督さん……。へっ……。おいしいに決まってるでしょ。」

「まだ食ってねぇのに?」

「今から、もっとおいしいから。」

「お兄、良かったね。」

「一歩前進?」

「万里、心。うるさいよ。」

「っさーせん!」

「あははっ!あ、万里さん、この鮭ね、たぶん万里さん好みの味になってるよ。」

「ん?まじ??」

「……次は、ここに監督さんもいるといいな………。」

至は、卵焼きを頬張りながら
青い空を見上げた。



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