03 翌朝……。
「ただいま。」
「あ、左京さん、おかえりなさい。」
「出迎えか?……なんでそんなに小声なんだ?」
いづみは玄関まで迎え出ると
人指し指を自分の口元に当てて
静かにするように伝えた。
「まだ寝てるんです…。」
「誰がだ?体調でも崩してるのか…?」
「いえ、そうではないんですが……。」
ガチャと談話室のドアを開けると
机に突っ伏して寝ている十座と心。
もたれかかって寝ている、万里と太一がいた。
「おい……どういう事だ、これは……。」
「左京さん、叱らないであげてください……。」
これ…と言いながら、いづみはプリントを左京に見せた。
「……。」
「みんなで頑張ったみたいですよ……。お芝居ばっかりで勉学がおろそかにならないようにって。十座くんも行きたい大学が決まったみたいですし…。」
「………昼前には起こせよ。」
「はいっ……!」
すぅすぅと寝息を立てる4人の鼻を
くすぶったのは
臣の作る朝食の香りだった。
『絶対入学、葉星大学』
『十座サン、ファイトッス!』
『合格 天美』
『十座さんと万里さんが無事に合格しますように……☆』
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