きめつとひろあか
夢主
轟 (とどろき )
外見は母親似、カラーリングも同様。髪型は師匠リスペクトの 三つ編み。
キメツ学園高等部二年生。焦凍とは年子で無個性。
鬼殺隊隊士でもあり、階級は一般隊士では最上位の甲。次期柱候補。恋の呼吸を使い、恋柱・甘露寺蜜璃の唯一の継子。
性格は朗らかで、常にゆるく微笑んでるような顔。生まれ変わって見た目が変わっても自分に気付いてくれた師匠がとっても好き。
幼少期、父親の暴力から咄嗟に母と弟を庇い頭を強く打ち付け、また出血したことで命の危険を感じ取ったのか『記憶』が発現。
呼吸によって父親に抵抗する力を手に入れると共に人格が形成される。
その後、検診によって肺が異様に発達(記憶が戻る前から無意識に呼吸を使っていたため)してるのがわかり、病院から連絡を受けたお館様と再会。
同じく記憶を持っていたお館様から、この世界にまだ鬼が滅んでいないと知らされ、鬼殺隊入隊を決意する。
その後、母による弟へ煮え湯をかける事件が発生。咄嗟に腕をだしたものの全て避けることはできず、弟は目に火傷を、母は入院させられ、己も腕に火傷が残ることになる。
中等部までは実家から通っていたが高校からは産屋敷の所有する鬼殺隊士用のマンションから通っている。
兄弟仲は可もなく不可もなく、任務の合間合間でちょくちょく家に寄っている。基本的に兄弟は名前呼びで、「冬美ちゃん」「夏くん」「焦ちゃん」兄弟からは色々と複雑な感情を向けられている。
「燈矢おにいちゃん」となにか話した記憶があるらしいが、中身は朧気。彼から貰ったらしい熊のぬいぐるみは宝物。
ほんとうは、きょうだいなのに無個性だからと向けられていた目線に気付いていたのでそれが悲しかったのだと思う、と後に告げている。昔の自分のおかげで兄弟のSAN値は直葬された。
父に対しては無個性であることから「母親の腹で死んでれば良かったものを」と散々に言われた記憶があるので無関心。すきの反対は嫌いじゃないよ、無関心。父として歩み寄ろうとしている姿に対しても無関心。そのことで家族に見せてなかった闇の部分が露呈することになる。
母に対しては守ってあげられなかった後悔と申し訳なさで折に触れ手紙は送っているが、会っていない。自分が産まれたせいでつらい思いをさせてしまったという負い目がある。(母はそんなこと思ってない)
前世でも同様に鬼殺隊で隊士として鬼と闘っていた。最期は鬼舞辻を殺すため、師匠達に攻撃の隙を作ろうと自爆覚悟で特攻。見事隙を作り、後のことは任せて逝った。師匠はこの件を現世まで引き摺ってるので下手に自爆特攻しようとするとぎゃん泣きで怒られる。
生まれは口減らしで山に捨てられ、ひとり雑草や木の根をかじりながらその日暮らしをしていた捨て子。
いく宛もなく彷徨っていたところ、鬼に襲われかけ隊士に助けられる。体は痩せ細り今にも死にそうだった夢主を助けた隊士は連れ帰り、藤の家で働くか隊士になるかを選択させ、隊士になるのを選んだため育手のもとへ送った。
そこから数年、修行をし最終選抜も生き抜き隊士になる。鎹烏は「くろう」という名前。なかなか流暢に喋るよき隣人(鳥)
基本的に鬼を「憐れなもの」と認識しているので、頚を切り落としたのち、「光がみえる場所へいけますように」と願っている。鬼をも慈しむ姿は彼らの最期に人としての尊厳を与えてくれる、ある意味救いにもなるもの。
現代では柱に制限が無い※ため、遠くないうちに柱に就くかもしれない。継子も幸せだったけれど、だいすきな師匠の背中を堂々と守れるので。
なるとしたら名前は「祷柱(いのりばしら)」。お館様イチオシ。
※現代における個性持ちの鬼の出現と多様化、そして鬼舞辻の血によって造られた違法ドラッグが蔓延しており、いつ敵が人喰い鬼に変貌するかわからない現状を鑑み、隊士のなかでも最高峰である柱の人数を増やすことでヒーロー側との接点も増やせると考えた。
違法ドラッグ:鬼舞辻無惨の血から造られたドラッグ。一見ただのドーピング剤だが、中毒性があり過剰摂取すると人喰い鬼と化すことが判明している。
「鬼舞辻無惨」――個性黎明期に産まれ、人に紛れ現在まで生きる鬼。「鬼化」という個性の持ち主で、前世の記憶もある。現在は鬼殺隊の殺意にビビりながら人に紛れ暮らしている。ドラッグに関してはうっかり血液を採集されてしまった。本人は無罪を主張しているがほぼほぼ黒。
「鬼殺隊」――政府公認の非公式組織。
産屋敷輝哉(個性は未来予知)が首領を務める、鬼狩り専門の組織。
隊士、後方支援担当の隠という構成員を含めるとそれなりの規模。
隊士はほぼ無個性、あるいは凡庸な個性であり、異形化、極端に火力や殺傷性のある個性の持ち主は呼吸との相性が悪いことが判明している。
鬼狩りの他、鬼化した人間をもとに戻す薬の研究や、ドラッグで暴走する者に投与する弾丸型の薬剤を警察に提供するなど活動は幅広い。
鬼を人に戻す薬は、現在鬼になって間もない者、人を喰わず耐えてた者に効果があるとされる。
弾丸型薬剤の開発には竈門禰豆子も協力しており、血鬼術を無効化する。
未成年の隊士や隠はほぼ全員キメツ学園に通っており、身寄りの無いものは衣食住を保証されている。
「キメツ学園」――産屋敷輝哉が運営している幼稚園から大学まである学園。地元では鬼狩りのことは有名で、藤の花の家紋の家などの支援者も多い。
鬼の被害により家族を亡くした人々に仕事を斡旋したり、子供の場合は運営する養護施設で保護したり、隊士の中には里親になる者も。
「柱」――隊士の中でも最上位の強さを持つ者に与えられる称号。その隊士の使う呼吸を頭に置き柱の名前とする。
現在は炎、水、音、霞、恋、岩、風、蛇、花、蟲の柱が確認されている。遠くないうちに一柱増える予定。
「記憶持ち」かつて鬼狩りだった頃の記憶を保持する者たちのこと。全て覚えてる者から部分的に覚えてる者まで個人差がある。
◆
息が止まる。頭の衝撃が大きかったのだろう、視界が濁っている。体が動かない。
「――!」
「――、――――!」
泣いている。私の家族が泣いている。泣き止ませないといけない。でも体がちっとも動かない。
指先を動かしてみる。駄目だ、動かない。泣いている。女の人が、小さな男の子が泣いている。男が怒鳴っている。頭がビリビリと痺れる。思考が回らない。息が、息が、止まりそうだ。
――集中して、呼吸を整えるの。
声が聞こえた。頑張って、と、そんなことを言われた気がした。
息を吸う。吐く。また吸う――これじゃ駄目だ、もっと深く、酸素を肺に満たす――息を吸う、吸って、吸って、深く吐き出す。また深く吸って、肺を満たして、そしたら、血が熱く巡るようになるから、あとは、あとは――
「は……ッ」
地面を蹴る。そして勢いのまま男を蹴り飛ばした。受け身も取れず少し飛んで尻餅をついた男を、驚くほど穏やかに「私」は見下ろしていた。
視界が赤く染まっている。おそらく出血してるのだろう。これくらいならどうということはない。二人を背に隠し、私は目の前の男を見る。
深く深く呼吸をする。血がぐつぐつと煮立ってくる。思考は冷静だ。私は『自分』がなんなのか、もう知っている。
「――人の母親と弟に手を出すな」
口から出た声は、驚くほど冷たかった。
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柔らかく笑う姉からは、いつも花の匂いがする。
「お初にお目にかかります。鬼殺隊、柱が一柱、『祷柱』――#名前#と申します」
少女は、堂々とそう名乗った。
雪のような真っ白な髪を三つ編みのお下げにして、詰襟のような上着と、プリーツのスカートを身に付けている。上着には着物の羽織のようなものを纏っている。
ウエストにつけたベルトから提げられた刀が、彼女の言葉に嘘偽りがないのだと示していた。
澄んだ青色の瞳が穏やかに細められ、口許には淡く笑みを浮かべている。
「」