数年越しの
天馬の背に手を回して、こちらの顔が見えないように胸に頭を預けて話す。
「昔からずっと好きだった。でも、私とはいる世界の違う天馬に、そんなこと思ったらいけないんだって考えてた」
そう思ってたのにさ、天馬からあんな風に言ってもらえて本当に嬉しかったんだよ、と我ながら恥ずかしい言葉を伝えた。
恋愛感情で好きなわけじゃないと思ってたのに、いつのまにか好きになってただなんて、自分の気持ちの変わりように呆れてしまう。しかし、それがこんなに幸せな想いであることに気づかせてくれた彼には本当に感謝しかないと感じた。
私の気持ちを聞き終えた天馬は、前みたいに私の背中に手を回してぎゅうっと抱きしめてくれる。
それがたまらなく嬉しくて、ふふと幸せな笑いをもらす。
すると天馬も、ひと息ついて安心したような笑みを浮かべた。
ずっと抱き合っているのもそろそろ照れ臭くなった頃、どちらともなく離れ、視線を交わして笑顔をこぼす。
「連絡寄こさないし、最初はこのまま音信不通になるんじゃないかと思ったんだぜ?」
そう言った彼に結局家まで来るならそうはならなかったのでは、と疑問を抱くが、言葉にしたら不機嫌になる彼が容易に想像できたため我慢する。
なんだか、安心したらどっと疲れがきちゃったと、わたしが話すと同時に、2人してベッドに倒れこむ。安心しきってしまった私たちは、そのまま寝息をたてていつかの昔のように手を繋いで眠りについた。