番外編1

番外編 とある雑誌のインタビュー記事


カバーインタビュー〜ミョウジ・ナマエ


1年前、音楽の島で5年に一度開催されるコンテストで鮮烈なデビューを飾ったミョウジ・ナマエ。デビュー曲「Up!」を筆頭に発表したすべての曲が大ヒットし、瞬く間に知名度を高めていった。先月発表した「Minority」は海賊にもファンを広げたとの噂があり、話題を呼んでいる。幅広い層から支持を受ける彼女に歌手としてのスタンスや休日の過ごし方までをじっくりと聞いた。
長い取材にも関わらず、彼女は最初から最後まで丁寧に答えてくれた。
以下記者を“Q”、ナマエさんを“A”と表記する。


「すべての人に私の歌を楽しんでもらえるように」

Q:音楽の島で開催されるコンテストで審査員特別賞を受賞し、一躍有名となりましたが、それまでは全くの無名だったとか。それまでの活動やコンテストに出場されるきっかけを聞かせてください。

A: 実は私、コンテストに出場する半年ほど前に、島に流れ着いたところをバーの店主さんに拾われて、その人に教えてもらうまでギターを触ったこともなければ、人前で歌ったこともなかったんです。

Q:ええ!?なんかいきなり衝撃な話が飛び出してきましたね…。

A:あはは、一発目から重くてすいません。−それで、拾われてからギターを始めて、常連のお客さんに弾き語りを披露したのが始まりですね。その弾き語りが好評だったようで、“あの”※1ポールさんの目に留まって、コンテストに推薦していただいたんです。

Q:その経緯であればコンテストに出場するまで無名だったことにもうなずけますね。しかし半年ほどでギターをマスターし、プロデューサーの目にとまるその才能にも驚きますが、それよりも“島に流れ着いた”という部分お聞きしても?

A:言葉通りある日突然前にいた島に流れ着いたんです。それまでの経緯は覚えていないんですが。私の故郷は「ニホン」という島で、実はこのインタビューを機にこの名前を知っている人がいたら情報提供してほしいな、なんて。ニホンという島の名前以外地理的な事は何一つ覚えていないんです。常識的な事とかも一緒に忘れちゃってて、最初は本当に大変でした。

Q:それは大変な思いをされましたね。これを機に故郷の情報が集まると良いですね。

A:ええ、ぜひそうなることを祈っています。

Q:さて、今話題の「Minority」という曲についてはどのような意図で書かれたかお聞きしてもよいでしょうか。中には海賊に向けて書かれた歌と言う人もいますが。

A:タイトル通り、“少数派”の人に向けての曲です。海賊に限ったわけではありません。
理由はどうあれ、少数派にならざるを得ない人たちが世の中にはいます。
―海賊という道を自分で選んだ人もいれば、それ以外に生きる術を知らなかった人もいるでしょう。

Q:ナマエさんは海賊肯定派ですか?

A:いいえ。ただ、肯定はしませんが、海賊だからといってすべての人を否定するつもりはありません。一般人を襲うような行為は許されるべきものではありませんし、略奪も本来なら許されません。先ほども言ったように、犯罪を犯す以外に生きる方法がなかった方もいるでしょう。中にはピースメインと呼ばれる海賊たちもいますから、その人たちにはぜひ私の歌を聴いてもらいたいですね。

Q:なるほど、あの曲はすべての人が楽しめるように、という意図だったんですね。海賊関連の話が続きますが、孤児に寄付を行ってらっしゃるとか。

A:はい。親がいる子といない子では明らかに金銭的な問題も、物事にチャレンジする機会も差が出てきます。少しでもそういった差が埋まるようにと思って。

Q:素晴らしい心がけだと思います。この辺でちょっと明るい話題に移りましょうか。

A:あはは。すいません。最初から重い話ばかりで(笑)どんな話題にしましょうか。

Q:多額の寄付をされているとのことですが、ご自身にはどんな買い物をされますか?また休日の過ごし方も教えてください。

A:あー、私あまり物欲がなくて、あまり買い物はしないですね。コンサートとかで島を行き来するので家具は持ちませんし、洋服もコンサートで着る服は衣装さんが用意してくださるので。休日は…この一年ほとんどなかったですね(笑)

Q:ええっ!では趣味とか好きなものとかはどうでしょうか。最近はお忙しくてそんな時間もなかったかもしれませんが。

A:趣味というか、私海が大好きでよく海に潜ってます。それこそ中毒みたいに(笑)。忙しい時ほど海に潜りたくなるんですけど、そういう時は夜中に部屋を抜け出して海に行ってました。

Q:夜に泳ぐなんて危なくないですか?周りに何か言われませんか?

A:言われます!(笑)夜な夜な部屋を抜け出すものだから、よくマネージャーさんに怒られてます。その時ははいはいって話聞いて、次の日また潜りに行くっていう(笑)夜の海を泳ぐのは皆さんマネしないでくださいね。特に私が泳ぐのが得意で慣れているということもあるので。

Q:海の歌姫と呼ばれるだけありますね。もしかしてそれが由来だったりするんでしょうか。

A:どうでしょうか。海が好きなことは特に隠してはいませんでしたが、アピールもしていなかったので。その呼び名がついたときは嬉しかったですね。

Q:歌に対するスタンスとかあれば教えてください。

A:スタンスですか。特にそういったものは決めていません。ただ、自分の気持ちが乗るような曲を選んでいます。私の歌を聞いた人が少しでも元気になってくれたらいいなという思いです。

Q:今のところ応援歌が多いですが、今後恋の歌を書く予定はありますか?

A:恋!(笑)そうですねー、実はお恥ずかしいことにまだ恋というものがよくわかってないんですよね。もちろん歌詞をなぞることはできますが、今までの曲のように気持ちが乗るかと言われると難しいですね。

Q:なんと!その美貌と歌声で世界を魅了する歌姫が、恋には奥手なんでしょうか?立候補する殿方は後を絶たないと思いますが。

A:あはは!全くそんなことはないですよ!美貌とかいって、確かにモデルもさせてもらったことはありますが、あれはメイクさんと照明さんの技術あってこそですから。今私は歌と海に夢中ですね。恋はまた、自然に落ちるまで待ちます。

Q:恋の歌も近々聞けることを願っています。長いインタビューとなりましたが、最後にファンの方にメッセージをお願いします。

A:こちらこそ最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ファンの皆さん、いつも応援ありがとうございます。少しでも皆さんを元気づけられるような歌を歌えるように頑張ります。今後とも応援よろしくお願いいたします。

(取材/リーサ・タイムズ、撮影/ケビン・ボイド)
※1マイケル・ポールは音楽の島コンテストのプロデューサー他、歌手の育成等に力を入れる。ミョウジ・ナマエがコンテストに出る際、ポール氏の推薦ということもあり、注目が集まった。