猫五条先生が可愛かったので、自給作品
n番煎じ 支部で似たような設定があるかもしれませんが、よろしくお願いします。
五条ネコ → メインクーン
冷たい風が鼻先を撫でる。その冷たさから逃げるように首に巻いたマフラーに顔を埋める。それでも隠し切れなかった耳が冷たい風にさらされる。寒さにより鈍くなっていた足を無理やり動かし、家路を急ぐ。こんな寒い日は早く家に帰って、暖房の効いたあたたかな部屋で寝るに限る。そう思いながら無心に歩いているとふいに、何かの音を耳が拾う。
きょろりと辺りを見回すが、何もない。空耳か?と首を傾げ一瞬止めていた足を再び動かす。
―……にー―
いや空耳じゃない。かすかなその音を今度こそしっかりと拾うために、耳に神経を集中させる。
―……にー……にー、にーぃ―
視線を、下、左右、上に動かす。下も左右もそこそこ見通しが良いため、この音の発生源を取り逃すことは考えにくい。視線を今度は上に固定し、目を凝らす。上は空を覆うように生い茂る木の葉ばかりで、物を視認することには向かない。が、一瞬木の葉に紛れて見えた白に目を見開く。
「ね……こ……?」
木の葉に紛れるようにしている―俺の探していた音の主は、哀れにも木から降りられなくなった猫であった。俺は猫を怖がらせないように(そもそも、木の葉のせいで俺の姿を猫の方から確認できないだろうが)近づく。猫の近くまでくれば、哀れさの増す鳴き声が響く。
―なぁーうん……にーぃ……なぁぁーーん……―
がさがさと時折、足がつかないかを確認するかのように前足で木の葉をゆするが、その足が地面ひいては他の枝に触れることはなく、ただいたずらに木の葉を揺らす。猫はその事実に途方に暮れたように鳴き声を上げる。
―なぁぁーーん……―
「……おい」
あまりにも哀愁漂うその鳴き声につい声をかける。猫は驚いたのかその身体を大げさに震わせ、がさがさと木の葉を揺らす。
「お前、降りられないのか……?」
―にー……―
俺の問いに「その通り」だと返すように一鳴きが返ってくる。
俺は、軽く息を吐き猫に向かって両手を開く。
「飛び下りてこい。受け止めてやる。」
猫相手にどれだけ人の言葉が通じるかはわからないが、とりあえずそう猫に投げかけてやる。
―にー……?なぁーうん?なー?―
「大丈夫だ。受け止める。」
「本当か?」と尋ねるような声音に、力強くうなづいてやれば、猫も決心がついたのかガサガサと木の葉を揺らし、思いっきり跳躍――えっちょっと待て。想像以上にでかっ
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「なぁーうん……」
「あぁ……大丈夫だよ……お前が想像以上にでかくてな……っとこれはいいわけか……ともかく大丈夫だ。お前は怪我してないか?」
降りられなくなっていた猫―白い毛並みに青空を切り取ったかのような澄んだ青色の目をしたメインクーン―の頭をなだめるように撫でる。猫は感謝を伝えるようにその手に頭を擦り付ける。ざっと見たところ、目立った怪我もないようなので猫を自身の上から下ろし立ち上がる。
「さ、木からも降りられたし、家に帰りな」
ひらりと片手を振り別れを告げれば、猫はぴゃっと毛を逆立てにゃーにゃーと鳴きながらその毛を俺の足に擦り付ける。
「?」
「にー、にー!」
「おい、歩きづらいんだが……」
「なぁぁーーん!」
「あ、おいっ!」
猫は軽く爪を立てながら、俺の身体を器用によじ登る。肩口までよじ登り、マフラーのようにぐるりと首にその長い身体を巻き付ける。そのしぐさにぎょっとしなんとか下ろそうとするが、するりするりと逃げられる。
「はー……アパートペット可だっけかな……」
暫く下ろそうと格闘したが、梃子でも降りないその姿に溜息を吐き、猫を首に巻き付けたまま帰路についた。
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この後五条ネコが人化してもいいし、猫のままあれやそれやしてもいいと思う。
続きは未定です。
猫はいいぞ!!!!!!!!!!!!
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